やさしい嘘 歌詞 平理央 ふりがな付

「やばいときは電話でんわしてね」って言いうから
勇気ゆうき出だしたのにやっぱ出でてくんないじゃん
あなたがいつも忙いそがしいこと
わかってるけどゆるせないわ

「幸しあわせにするよ 心配しんぱいしないで」って言いうから
仕事しごと決きめたのに 夢ゆめあきらめないじゃん
あなたがいつもがんばってたこと
わかってるから言いえなかった

でもね季節きせつは残酷ざんこくに春はるになって
あなたの子供こどもみたいな顔かおにも髭ひげが目立めだって
そうだね今いま改札かいさつから走はしってくるのは
もう運命うんめいとかじゃなくて ただの青春せいしゅんだった

抱だきしめてぎゅっと ぎゅっと
壊こわれるくらいに今夜こんや
「つけないで」って甘あまえて言いうような
ずるい子こにはなれないよ
激はげしく動うごいてもっと 死しんじゃうくらいに今夜こんや
私わたしひとり連つれて行いけない夢ゆめの先さきで
誰だれが待まってんだろう

「あなたが書かいた歌うたが好すき」って言いうから
リリースしたのに 全然ぜんぜん聴きかないじゃん
昔むかしの人ひとを歌うたってたこと
わかってたんだね ごめんね

「やばいときは電話でんわしてね」って言いったら
消きえちゃいそうに君きみは笑わらうんだ
気きがついて僕ぼくはぬるいお湯ゆのなか
ふやけた手てをみて初はじめて泣ないた

でもね 季節きせつは単純たんじゅんに春はるになって
新あたらしい風かぜに吹ふかれて僕ぼくはわくわくしてんだ
好すきだよ きっと何年なんねん経たっても思おもい出だすでしょう
肌寒はだざむい月つきの夜よる 繋つないだポケットの中なか

抱だきしめたかった もっと
君きみが眠ねむるまでちゃんと
久ひさしぶりに見みた寝顔ねがおは あの頃ころのまんまだね

夜よるが更ふけるよ
夜よるが明あけるよ だから

抱だきしめてぎゅっと ぎゅっと
忘わすれないように ぎゅっと
「永遠えいえんなんてもういらないわ
あなたの今いまがほしいんだ」
抱だきしめてぎゅっと ぎゅっと
抱だきしめてぎゅっと ぎゅっと
例たとえまた生うまれ変かわっても
僕ぼくら二に度どと出逢であえないから