プロトタイプ 歌詞 Aira feat. 狐子,知声 ふりがな付

あっという間まの空虚くうきょ
裂さけた心こころに触ふれて欲ほしい
わたしの代かわりだらけの世界せかいは
もう嫌いやだ

Plasticな記憶きおくに囚とらわれて
Dramaticに憧あこがれて天使てんしを恨うらむ

わたし何なにもかもが足たりなくって不完全ふかんぜんなの
使つかい捨すての体からだは愛あいされなくて
誰だれでもいいのわたしの目めを見みつめて欲ほしいの
それは所詮しょせん夢物語ゆめものがたり

喜劇きげきも悲劇ひげきもいらない
独ひとり占じめじゃなくてもいい
涙なみだは溢あふれてきて
ぼやけた視界しかいに逃亡とうぼうする

わたし何なにもかもが足たりなくって不完全ふかんぜんなの
秘密ひみつの無ない体からだは果はてなくつまらない
誰だれかの影かげにいることさえも許ゆるされなくて
思おもい馳はせた空そらへ旅立たびだつ

試作しさく品ひんの一ひとつでしかないわたしは
何番目なんばんめかもわからない自分じぶんを愛あいせない
綺麗きれいで完成かんせいされた人間にんげんに生うまれたかった
でももうそんな願ねがいは叶かなわない
やけに風通かぜとおしのいい無色むしょくの部屋へやから
飛とばした一ひとつの紙かみ飛行ひこう機きが
私わたしが存在そんざいしてもいい世界せかいに
辿たどり着つくことができたら
もうさよならをしよう

やっと鐘かねが鳴なって空そらは沈しずんで呼吸こきゅうが止とまる
ねえ何なにもかもが足たりなくって不完全ふかんぜんでしょ?
使つかい捨すての体からだだから愛あいさないで
誰だれでもいいの わたしじゃなくても変かわらないよ
祝福しゅくふくのない命いのちが消きえる
次つぎはわたしに夢ゆめを見みせて