紅玉は渦中で嗤う 歌詞 哀乃 feat. Mai ふりがな付

一人目ひとりめは旅たびの賢者けんじゃ
揺ゆらぐ光ひかりに魅みせられて
道みちすがら私わたしを拾ひろい上あげた
「欲よくを知しりなさい」

二人ふたり目めは町まちの領主りょうしゅ
年甲斐としがいもなく入いれ上あげて
地位ちい名誉めいよ溶とかし衰おとろえ果はてた
「恋こいを知しりなさい」

ねえ 見みたこともないような
美うつくしさでしょう?

ラルラリラ
この唇くちびるも体からだも全すべて貴方あなたのもの
ラルラリラ
私わたしだけ見みて
その心こころ尽つきるまで愛めでて

百ひゃく超こえる頃ころにはもう
あらゆる「愛あい」がお手てのもの
女王じょおうさえ私わたしを引ひき立たてるの
当然とうぜんでしょう

あれもこれもみな手てに入はいる
目めが合あえば微笑ほほえみ合図あいず
とりあえず焦じらせる
「思おもい通どおりにしたいでしょう?」
どの時代じだいもみな同おなじ
何千なんぜん回かい見みた終おわり
ただ一ひとつの石いしが人ひとの世よを狂くるわす物語ものがたり

指ゆび一振ひとふりで国くには戦火せんか
目配めくばせだけで時ときは止とまる
幸福こうふくは禍わざわいを以もって完成かんせいするの

ねえ 見みたこともないような
美うつくしさでしょう?

ラルラリラ
この唇くちびるも体からだも全すべて貴方あなたのもの
ラルラリラ
私わたしだけ見みて
その心こころ尽つきるまで愛めでて

ラルラリラ
あれもこれもいただきましょう
ラルラリラ
私わたしだけ見みて
命いのち燃もえ尽つきるその日ひまで