ラミア 歌詞 nyanyannya feat. Yuma ふりがな付

朽果くちはてる皮袋ひのうの仮住かりずまい
繰くり返かえす昨日きのうはらしくない

逝いけよ ラミア

塒とぐろの包帯ほうたいを巻まいた心こころ
ざらついた手触てざわり 飢うえた瞳ひとみ

愛あいされたくて
誰彼だれかれ構かまわず身みを絡からめた
自分じぶんさえ愛あいせない蛇へびの姫ひめ

一人目ひとりめ 欲望よくぼうに溺おぼれ 金庫破きんこやぶり海うみに沈しずみ
二人ふたり目め 絶望ぜつぼうに飲のまれ 眼めを抉えぐり闇やみに堕おち
三さん人にん目め 渇望かつぼうに焼やかれ 炎ほのお放はなち灰はいと化かし

次つぎの餌食えじき 探さがす君きみは

突つき刺ささる言葉ことば 棘とげを鱗うろこにして
愛あいと痛いたみを喰くらうラミア
日々ひび嘔吐おうと噴ふき出だすヒステリー
生いきようと理由りゆう探さがすミステリー
凍いてつく狂気きょうきの岸壁がんぺきも
ひれ伏ふす矜持きょうじで砕くだかれた
ダイヤのように心こころ刻きざみ飾かざる
麗うるわしいラミア

約束やくそくと神かみ様さまはいつも空そらにいて
寄より添そった僕ぼくら助たすけてはくれなくて
美うつくしいもの求もとめ 醜みにくい自分じぶん咎とがめ
分わけ合あった孤独こどくで 飢うえを凌しのいだ

沈しずみ切きった 最後さいごの夜よる
抜ぬけ殻がらの 捨すて子ごのような目めで
呟つぶやいた言葉ことばは

「幸しあわせな物語ものがたりに描えがかれて抜ぬけ出だしたい……今いまこの世よを」

刹那せつな――　　飲のみ干ほしたグラスから命いのちが滑すべり落おち
「君きみとなら不死身ふじみも悪わるくなかったのに」
物語ものがたりは君きみだけ幸しあわせな終おわり迎むかえて

残のこるは漂白ひょうはくされたガーゼのように
優やさしく立たち上のぼる儚はかない煙けむりだけ
さよなら ラミア

朽果くちはてる皮袋ひのうの仮住かりずまい
繰くり返かえす昨日きのうはらしくない
逝いけよ ラミア