問答歌 歌詞 TOQUI feat. 知声 ふりがな付

ある日ひ
お空そらが落おっこちて
真まっ赤かな願ねがい
叶かないました

三途さんずの川かわの六文銭ろくもんせん
握にぎって目指めざすは
極楽ごくらくへ

おめでたい
衣ころも 顔かおも 整ととのって
艶あでやかな 白粉おしろい はたいて
不確ふたしかな 安寧あんねいと
さよなら

生いきしも せばや
お達者たっしゃな 快楽かいらくでもまだ
やぼったい 風情ふぜいが
目めについて
ケ・セラ・セラ
なれど

東雲しののめに
浮うかぶ
まちの 愛いとしさを
願ねがったりと
叶かなったりの
上うわっ面つらの 浄土じょうど

昼間ひるまの行燈あんどん 照てらしながら
積年せきねんの恨うらみ晴はらしました
たららんと 着きこなす
小洒落こじゃれた 御お姿すがた 私わたしに見みせて

阿鼻地獄あびじごくへ 堕おちていく
チョイと癖くせになる 欲望よくぼうで
冷静れいせいな 世直よなおし一揆いっきで
懲こりても 悔くいても
あんたにゃ わからぬ

いても
たってもいられず
当あたるも 当あたらぬも
八卦はっけ頼だのみの 童わっぱ

最後さいごにゃ
骸むくろも残のこらぬ
碌ろくでもないこの 問答歌もんどうか

生いきしもせばや
神頼かみだのみの ような
きみか ちとせを
善ぜんとみて
ゆらりゆら
とする

可惜あたら夜よは
すでに 明あけて 白しらんでく
まっ平たいら 平たいらになっていく

藍あいにまみれた
合あわせ鏡かがみの中なか
同おなじ 不埒ふらちな 祈いのりが
絶たえ間まなく 鳴なれど

いつしかと
心こころ浮うく 感情かんじょうから

鬼おにが出でるか 仏ほとけが出でるか
堂々巡どうどうめぐりの 問答歌もんどうか

どうか