夏の落とし物 歌詞 森 大翔 ふりがな付

柔やわらかな渚なぎさを 背負せおう君きみが
愛いとしくて 眩まぶしくて
世界せかいで一番いちばん好すきな景色けしきだった

憶おぼえてる? 最後さいごに行いった海うみが見みえる店みせ
飲のみ込こめずにいる現実げんじつは
全まったく味あじがしなくてさ

何回なんかいも 誤魔化ごまかそうとするけど
空からっぽの日々ひび 君きみに救すくわれていたんだね
難解なんかいで 笑わらえる程ほどに単純たんじゅんな
心こころはもう駄目だめになりそうだよ

ねえ行いかないで 離はなれないで
嫌きらわないで なんて情なさけないね
僕ぼくにとって 君きみの優やさしさがシェルターだった
独ひとりの切せつなさに 雨あめが降ふりしきる
夏なつの落おとし物もの 気きづく頃ころには 君きみはいない

思おもい出だす 始発しはつの列車れっしゃ 紫陽花あじさいに見守みまもられて
買かいたてのカメラを握にぎり笑わらう
レンズの向むこう 永遠えいえん越ごしのふたりは夢ゆめをみてる

映うつらない もどかしさ抱だく君きみが
僕ぼくの!ごめんね"をやけに嫌きらうのは
気きづけない 僕ぼくに残のこした愛情あいじょうで
今更いまさら 柔やわらかな後悔こうかいが胸むねを刺さすんだ

知しることの無ない横顔よこがおは
今いま 何なにを見みつめているの?
僕ぼくはね 何度なんども
戻もどれぬ日々ひびに幸しあわせと名付なづけて
思おもい出でを萎しおれるほど抱だき締しめてるよ

ねえ行いかないで 離はなれないで
嫌きらわないで なんて情なさけないね
何時いつまでも 悔くやんでるだけじゃ 胸むねが苦くるしくて
もう一度いちど あの場所ばしょに立たっている

寄よせる波なみが記憶きおくを撫なでて
笑顔えがおの君きみが 浮うかび上あがるよ
確たしかに 想おもい合あってたんだね
愛あいし合あってたんだよ
思おもい出だせなくなったとしても本当ほんとうなんだよ
他ほかでもない 誰だれかでもない 君きみと居いたんだよ
君きみが居いたんだよ

夏なつの落おとし物もの 拾ひろいに来きても 僕ぼくはひとり