食卓 歌詞 さとう。 ふりがな付

誰だれかの食たべかけみたいな人生じんせいだ
きっとこの景色けしきもあの景色けしきもおさがりだな
噛かみ続つづけたガムみたいな毎日まいにちだ
もうこの言葉ことばもあの言葉ことばも
聞きき飽あきて言いい飽あきている

食卓しょくたくに並ならべられた平凡へいぼんを
ずっと眺ながめていただけだった
何気なにげなく朝あさが来くるその奇跡きせきに
手てを合あわすこともせずに
噛かみ締しめることもせずに

味気あじけないと愚痴ぐちって
誰だれかのせいにして
ほら、ほら、また勝手かってに
その口くちを閉とじた

一ひとつ残のこらずに平たいらげてみたいよ
端はしっこに避よけたこの虚むなしさも、涙なみだも
下手へたくそに生いき足掻あがいてるんだよ
今日きょうも、一人ひとり、

手てを合あわせる、命いのちに

誰だれも教おしえてくれなかったから
ずっと手探てさぐりで見様見真似みようみまね
いつの間まにか真まっ白しろなテーブルも
すっかり汚よごれてしまったよ

沢山たくさん詰つめ込こんで
手ても口くちも汚よごして
でも、まだ、何なにかが
満みたされなくてさ

夢見ゆめみてもいいかな、夢見ゆめみてもいいかな
生いき続つづけたいとか願ねがいもしなかったな
苦くるしくはないんだ、苦くるしくはないんだ
息いき続つづかないから今いまは深呼吸しんこきゅう、深呼吸しんこきゅう
夜よるの中なか、闇やみの中なか、街まちの中人なかひとの殻からをかぶった
まま
光ひかりを待まつ、朝日あさひを