楽屋 歌詞 さとう。 ふりがな付

ゴミ収集しゅうしゅう車しゃの音おと
始発しはつはとっくに動うごいている
線路せんろ沿ぞい 1K この部屋へやだけが知しる泣なき声ごえ
布団ふとんに潜もぐっていても
自転じてんする音おとが迫せまってくる
揺ゆすられたってどうにもできない
身体からだに根ねっこが生はえたみたい

ここから出でれない 行いけない ごめんなさい
迷惑めいわくかけないように潜ひそんでる
必要ひつようとされたいとかじゃないけど
用済ようずみの目張めばりが痛いたい

出囃子でばやしが聞きこえないから
まだこの部屋へやから出でれないのさ
僕ぼくが悪わるい訳わけじゃないと 呟つぶやいても
やっぱり 虚むなしい 惨みじめになる

追おいつくようにもがく
電車でんしゃが追おい打うちをかけてくる
線路せんろ沿ぞい 1K 孤独こどくと寄より添そうには広ひろすぎる

ドラマや映画えいがの世界せかいでは
よくある 心こころ踊おどらされる BGM
声こえを殺ころして 耳みみを澄すませて
聞きこえない 聞きこえない

カーテンコールもないから
もうこの部屋へやから出でれないのさ
僕ぼくが悪わるい ああそうだ 僕ぼくだけが悪わるいのに

出囃子でばやしを待まってしまうのだ
ありのまま愛あいされたくなるのだ
何なにかのせいにしたくないなあ
あまり自分じぶんを嫌きらいたくないなあ
いつかあなたと笑わらいたいな
ちゃんと叱しかってくれるだろうか
今いまはただ 待まっている