茜色あかねいろの分わかれ道みちまで
わざと長ながい 遠回とおまわりを行ゆく
伸のびた影かげと見みえない不安ふあん
踏ふまないように 触ふれないように
「そうだ、花火はなびでもしよう」って
無理むりにはしゃいだふりして
来きた道みちを走はしり
まだ明あかるいのにほんとせっかちだな
燃もえ尽つきては零こぼれて
砕くだけるように光ひかって
僕ぼくらの雲くも 晴はらすほどの光ひかりじゃない
それでも祈いのるように
強つよく焼やき付つけるように
見みつめた火ひは今いまも瞬またたいている
茜あかね残のこる帰かえり道みちは
はしゃいだ分ぶん 寂さみしくなって
「明日あしたまたね」いつもの場所ばしょで
言いわないまま 言いえないまま
「もっかい、花火はなびでもしよう」って
わざととぼけて堪こらえた
出でしゃばるな涙なみだ
まだ明あかるいのにほんとせっかちだな
別わかれるため出会であって
出会であったこと悔くやんで
くすぶるように残のこったのは痛いたみしかない
それでもまた出会であって
同おんなじ火ひを分わかって
燃もやした日ひを―――
見みつめた陽ひは―――
繋つないだ火ひが――――
燃もえ尽つきても光ひかって
砕くだけてなお光ひかって
僕ぼくらの火ひが照てらしたのは痛いたみだけじゃない
届とどけと祈いのるように
明日あすに焼やき付つけるように
残のこした火ひは今いまも瞬またたいている
茜色あかねいろは明日あしたへ続つづいている
茜色akaneiroのno分waかれkare道michiまでmade
わざとwazato長nagaいi 遠回toomawaりをriwo行yuくku
伸noびたbita影kageとto見miえないenai不安fuan
踏fuまないようにmanaiyouni 触fuれないようにrenaiyouni
「そうだsouda、花火hanabiでもしようdemoshiyou」ってtte
無理muriにはしゃいだふりしてnihasyaidafurishite
来kiたta道michiをwo走hashiりri
まだmada明akaるいのにほんとせっかちだなruinonihontosekkachidana
燃moえe尽tsuきてはkiteha零koboれてrete
砕kudaけるようにkeruyouni光hikaってtte
僕bokuらのrano雲kumo 晴haらすほどのrasuhodono光hikariじゃないjanai
それでもsoredemo祈inoるようにruyouni
強tsuyoくku焼yaきki付tsuけるようにkeruyouni
見miつめたtsumeta火hiはha今imaもmo瞬matataいているiteiru
茜akane残nokoるru帰kaeりri道michiはha
はしゃいだhasyaida分bun 寂samiしくなってshikunatte
「明日ashitaまたねmatane」いつものitsumono場所basyoでde
言iわないままwanaimama 言iえないままenaimama
「もっかいmokkai、花火hanabiでもしようdemoshiyou」ってtte
わざととぼけてwazatotobokete堪koraえたeta
出deしゃばるなsyabaruna涙namida
まだmada明akaるいのにほんとせっかちだなruinonihontosekkachidana
別wakaれるためrerutame出会deaってtte
出会deaったことttakoto悔kuやんでyande
くすぶるようにkusuburuyouni残nokoったのはttanoha痛itaみしかないmishikanai
それでもまたsoredemomata出会deaってtte
同onnaじji火hiをwo分waかってkatte
燃moやしたyashita日hiをwo―――
見miつめたtsumeta陽hiはha―――
繋tsunaいだida火hiがga――――
燃moえe尽tsuきてもkitemo光hikaってtte
砕kudaけてなおketenao光hikaってtte
僕bokuらのrano火hiがga照teらしたのはrashitanoha痛itaみだけじゃないmidakejanai
届todoけとketo祈inoるようにruyouni
明日asuにni焼yaきki付tsuけるようにkeruyouni
残nokoしたshita火hiはha今imaもmo瞬matataいているiteiru
茜色akaneiroはha明日ashitaへhe続tsuduいているiteiru