海辺のカフカを読んだ日 歌詞 クロワッサンシカゴ feat. 初音ミク ふりがな付

古惚ふるぼけたあのフォトグラフ
二人ふたりで辿たどる一人旅ひとりたびの途中とちゅう
ぼくのなかのカラスが鳴なく
思おもい出だせない記憶きおくに浮うかぶ、君きみは誰だれ?
愛あいすべき人ひと? 赦ゆるせない人ひと?
応こたえてよ

少年しょうねんは恋こいを求もとめる
二人ふたりで辿たどる一人旅ひとりたびの途中とちゅう
ぼくのなかの es が疼うずく
血ちだらけになり 身みを軽かるくした、君きみは誰だれ?
恐おそろしい人ひと? 救すくえない人ひと?
この声こえは幻聴げんちょうだ
喧かまびすしい夢ゆめの中なか

あの空想くうそうの図書館としょかんで 優やさしいキスをしたの

カフカ、あなたは風かぜの音おとに身みを委ゆだね
「パッ!パッ!」 フリューゲルが遠とおくで鳴なった

ぼくのなかの es が疼うずく
汗あせだくになり身みを軽かるくした、君きみはぼく?
欲よくのある人ひと? 小便臭しょうべんくさい人ひと?
大人おとなぶる少年しょうねんは喧かまびすしい夢ゆめの中なか

また 空想くうそうの図書館としょかんで 優やさしいキスをしたの

カフカ、あなたは風かぜの音おとに身みを委ゆだね
だんだん背負せおっていた重荷おもにを無なくす
カフカ、それでも耳みみを塞ふさぎ続つづけるの?
それでは あなたは砂すな嵐あらしの中なか

見みつけたもの
見みて そのひとつは
パパから植うえ付つけられた価値かち観かん
見みつけたもの
見みて そのひとつは
ママの束縛そくばく感かん

それはそれは
とおいとおい
むかしむかし
君きみの生うまれた時ときから
ぐるりぐるり
かたくかたく
君きみを縛しばり付つける呪のろいだから

カフカ、あなたは風かぜの音おとに身みを委ゆだね
「バイバイ」 もうひとりに別わかれを告つげる
カフカ、あなたはひとりでどこまで行ゆくの
カフカ、その瞳ひとみで何なにを見みに行いくのか

カフカ、あなたは風かぜの音おとに身みを委ゆだね
「パッ!パッ!」 フリューゲルが遠とおくで鳴なったら
そうね あなたは風かぜの音おとを聞ききながら
さぁさ そろそろ 砂嵐すなあらしを抜ぬける頃ころだ、カフカ