よみ:おちてゆくおと
落ちてゆく音 歌詞
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鬼丸国綱,大般若長光,小竜景光,へし切長谷部,山姥切長義,豊臣秀吉,カゲ,家臣たち,千利休
- 2025.3.26 リリース
- 作詞
- 浅井さやか(One on One)
- 作曲
- YOSHIZUMI
- 編曲
- YOSHIZUMI
友情
感動
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元気
結果
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「実体じったいを持もたぬはずの『影かげ』が一太郎いちたろうに成なり代かわったまま…
時間じかんだけが過すぎていった…そして天下人てんかびと、豊臣とよとみ秀吉ひでよしのこの先さきの歴史れきしは…」
季節きせつは音おとを立たてて
巡めぐりゆく 巡めぐりゆく
虫むしの音ね 鳥とりの声こえ…
「天正てんしょう十八じゅうはち年ねん、十一じゅういち月がつ。朝鮮ちょうせん来らい聘へい使し、渡来とらい」
「おお! はるばる朝鮮ちょうせんからよう来きた。
早速さっそくじゃが……ん? やや! 鶴松つるまつ! やりおったな。
こやつめ、儂わしに小便しょうべん垂たらしおったわ!! はっはっはっ…」
それは大おおきな夢ゆめ
「亡なき信長のぶなが様さまでさえ成なし遂とげられなかった夢ゆめ」
夢ゆめのまた夢ゆめ…
「儂わしが、この儂わしが叶かなえてみせようぞ! 天下統一てんかとういつのその先さき!! 唐とう入いりじゃ!!」
「はい」
「儂わしは、信長のぶなが様さまを越こえてみせる」
「……」
大おおきすぎる野望やぼうに
目めがくらみ 目めがくらみ
無謀むぼうだと諫いさめる声こえに
聞きく耳みみも持もたず
「殿下でんか! 今いま一度いちど」
「儂わしに意見いけんするとは、それ相応そうおうの覚悟かくごがあってのことか!!」
「…申もうし訳わけございません」
「首くびを刎はねろ」
「…で…殿下でんか…!!」
「聞きこえなかったか! 首くびを刎はねい!!」
「…はっ!!」
小ちいさな罅割ひびわれは
「近頃ちかごろの殿下でんかにはついていけぬ…」
「皆みな、次つぎは自分じぶんかとびくびくしておる…」
やがて広ひろがる…
「今いまの殿下でんかを諫いさめられるのは…」
「弟おとうとの秀長ひでなが様さまと利休りきゅう様さまだが…」
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
落おちてゆく音おと
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
転ころがり墜おちる音おと
「…秀長ひでなが様さまが、息いきを引ひき取とられました」
「……秀長ひでなが……!」
「天正てんしょう十九じゅうく年ねん一いち月がつ。弟おとうと、豊臣とよとみ秀長ひでなが、病死びょうし」
「殿下でんかは私わたしが守まもります」
「……」
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
落おちてゆく音おと
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
滑すべり墜おちる音おと
「利休りきゅう! もう一度いちど聞きく。」
一人ひとり… また一人ひとり…
「…謝あやまる気きはないか」
去さってゆく
「……固かたく、お断ことわりさせていただきます」
一人ひとり… また一人ひとり…
「…腹はらを切きれ」
「殿下でんか! お考かんがえ直なおしくだされ」
去さってゆく
「さらし首くびにせよ」
「天正てんしょう十九じゅうく年ねん二に月がつ。千利休せんのりきゅう、切腹せっぷく」
耳みみも…両目りょうめも…
塞ふさぐあなたには
何なにも 聞きこえない
何なにも 見みえない
「一太郎いちたろう、何なにをしておる?」
「はい。ただいま」
季節きせつは音おとを立たてて
巡めぐりゆく 巡めぐりゆく
滞とどこおることなく…
「…すべて正史せいし通どおり」
時間じかんだけが過すぎていった…そして天下人てんかびと、豊臣とよとみ秀吉ひでよしのこの先さきの歴史れきしは…」
季節きせつは音おとを立たてて
巡めぐりゆく 巡めぐりゆく
虫むしの音ね 鳥とりの声こえ…
「天正てんしょう十八じゅうはち年ねん、十一じゅういち月がつ。朝鮮ちょうせん来らい聘へい使し、渡来とらい」
「おお! はるばる朝鮮ちょうせんからよう来きた。
早速さっそくじゃが……ん? やや! 鶴松つるまつ! やりおったな。
こやつめ、儂わしに小便しょうべん垂たらしおったわ!! はっはっはっ…」
それは大おおきな夢ゆめ
「亡なき信長のぶなが様さまでさえ成なし遂とげられなかった夢ゆめ」
夢ゆめのまた夢ゆめ…
「儂わしが、この儂わしが叶かなえてみせようぞ! 天下統一てんかとういつのその先さき!! 唐とう入いりじゃ!!」
「はい」
「儂わしは、信長のぶなが様さまを越こえてみせる」
「……」
大おおきすぎる野望やぼうに
目めがくらみ 目めがくらみ
無謀むぼうだと諫いさめる声こえに
聞きく耳みみも持もたず
「殿下でんか! 今いま一度いちど」
「儂わしに意見いけんするとは、それ相応そうおうの覚悟かくごがあってのことか!!」
「…申もうし訳わけございません」
「首くびを刎はねろ」
「…で…殿下でんか…!!」
「聞きこえなかったか! 首くびを刎はねい!!」
「…はっ!!」
小ちいさな罅割ひびわれは
「近頃ちかごろの殿下でんかにはついていけぬ…」
「皆みな、次つぎは自分じぶんかとびくびくしておる…」
やがて広ひろがる…
「今いまの殿下でんかを諫いさめられるのは…」
「弟おとうとの秀長ひでなが様さまと利休りきゅう様さまだが…」
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
落おちてゆく音おと
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
転ころがり墜おちる音おと
「…秀長ひでなが様さまが、息いきを引ひき取とられました」
「……秀長ひでなが……!」
「天正てんしょう十九じゅうく年ねん一いち月がつ。弟おとうと、豊臣とよとみ秀長ひでなが、病死びょうし」
「殿下でんかは私わたしが守まもります」
「……」
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
落おちてゆく音おと
聞きこえるか?
嗚呼ああ…
滑すべり墜おちる音おと
「利休りきゅう! もう一度いちど聞きく。」
一人ひとり… また一人ひとり…
「…謝あやまる気きはないか」
去さってゆく
「……固かたく、お断ことわりさせていただきます」
一人ひとり… また一人ひとり…
「…腹はらを切きれ」
「殿下でんか! お考かんがえ直なおしくだされ」
去さってゆく
「さらし首くびにせよ」
「天正てんしょう十九じゅうく年ねん二に月がつ。千利休せんのりきゅう、切腹せっぷく」
耳みみも…両目りょうめも…
塞ふさぐあなたには
何なにも 聞きこえない
何なにも 見みえない
「一太郎いちたろう、何なにをしておる?」
「はい。ただいま」
季節きせつは音おとを立たてて
巡めぐりゆく 巡めぐりゆく
滞とどこおることなく…
「…すべて正史せいし通どおり」