いつからか ぼんやり
身体からだは上手うまく 動うごかなくなっていた
青あおい光ひかり以外いがいに目めを向むけるのも
難むずかしくなっちゃった
耳触みみざわりのいい言葉ことばばっかり聞きいて
育そだってきたから
気きづくのが遅おくれたみたいで
増ふえていくのは
空白くうはくと
不安ふあんと
諦念ていねんと あと…
何なにもかも知しらないのにもう
高尚こうしょうなフリばっか上手うまくなってさ
いっそ 重おもい重おもい鎖くさりに繋つながれていたなら…
「満みたされたい」
「満みち足たりない」なんて
烏滸おこがましい物言ものいいだよね
そうだよね
なんにも不自由ふじゆうなんて無ないし
なんだってできたはずで
なのになんで
なのになんで
こんな どうしようもないほど
いらいらするの
消きえたいとかそういうんじゃない
何なにもなくても 何なんもできなくても
不安ふあんも心配しんぱいもいらない世界せかいがあればいいのに
なんて、ね
唾液だえきの粘性ねんせいすらも
うざったくなっていた
悴かじかんだ手てが
やたら老ふけて見みえるように
きっと健常けんじょうそのもの
ああ 喉のどの奥おくが
なんだか 酸すっぱいな
走はしれなくなったのは
わたしに呪のろいをかけた
わたしのせいだ
そんなの (ああ)
頬ほほを濡ぬらす資格しかくなどないよ
どうしても 自業じごう自得じとくだから
あなたも ね
いつからかitsukaraka ぼんやりbonyari
身体karadaはha上手umaくku 動ugoかなくなっていたkanakunatteita
青aoいi光hikari以外igaiにni目meをwo向muけるのもkerunomo
難muzukaしくなっちゃったshikunatchatta
耳触mimizawaりのいいrinoii言葉kotobaばっかりbakkari聞kiいてite
育sodaってきたからttekitakara
気kiづくのがdukunoga遅okuれたみたいでretamitaide
増fuえていくのはeteikunoha
空白kuuhakuとto
不安fuanとto
諦念teinenとto あとato…
何naniもかもmokamo知shiらないのにもうranainonimou
高尚kousyouなnaフリfuriばっかbakka上手umaくなってさkunattesa
いっそisso 重omoいi重omoいi鎖kusariにni繋tsunaがれていたならgareteitanara…
「満miたされたいtasaretai」
「満miちchi足taりないrinai」なんてnante
烏滸okoがましいgamashii物言monoiいだよねidayone
そうだよねsoudayone
なんにもnannimo不自由fujiyuuなんてnante無naいしishi
なんだってできたはずでnandattedekitahazude
なのになんでnanoninande
なのになんでnanoninande
こんなkonna どうしようもないほどdoushiyoumonaihodo
いらいらするのirairasuruno
消kiえたいとかそういうんじゃないetaitokasouiunjanai
何naniもなくてもmonakutemo 何nanもできなくてもmodekinakutemo
不安fuanもmo心配shinpaiもいらないmoiranai世界sekaiがあればいいのにgaarebaiinoni
なんてnante、ねne
唾液daekiのno粘性nenseiすらもsuramo
うざったくなっていたuzattakunatteita
悴kajikaんだnda手teがga
やたらyatara老fuけてkete見miえるようにeruyouni
きっとkitto健常kenjouそのものsonomono
ああaa 喉nodoのno奥okuがga
なんだかnandaka 酸suっぱいなppaina
走hashiれなくなったのはrenakunattanoha
わたしにwatashini呪noroいをかけたiwokaketa
わたしのせいだwatashinoseida
そんなのsonnano (ああaa)
頬hohoをwo濡nuらすrasu資格shikakuなどないよnadonaiyo
どうしてもdoushitemo 自業jigou自得jitokuだからdakara
あなたもanatamo ねne