ニケ 歌詞 カナイリョウタ ふりがな付

探さがしてたものは何なんだっけ?
疲つかれた日々ひびの中なかで燻くすぶって
煙けむる夜よるを掻かき分わけながら
幼おさない日ひの夢見ゆめみてんだ

いつか飛とび立たつための羽はね
空そらに焦こがれた心こころ 消きえてないなら
あの太陽たいようさえも
掴つかめそうな気きがするんだ

開戦かいせん前夜ぜんや 静しずけさと
向むかい風かぜも受うけ止とめたなら
大胆不敵だいたんふてきな笑えみを
悲かなしみも全すべて力ちからになる
満身まんしん創痍そういなんのその
このままどこまでも行ゆけるよな?
少年漫画しょうねんまんが的てき理想りそう
掲かかげた空そら やがて崩くずれ去さる

羽はねを無なくした僕ぼくたちは
この日々ひびを落おちてゆく
遠とおくなる景色けしきにいつかの希望きぼう
虚むなしく光ひかっていた
足音あしおと消けして現実げんじつは
この空そら覆おおい尽つくす
繰くり返かえしの今日きょう 掻かき消けした全すべて
光ひかりも見失みうしなった
どこへ行ゆけと言いうんだ

どこまでも行ゆけるはずだった
高たかく飛とべる そう確信かくしんしていた
でもガラクタの羽はね広ひろげて
夢見ゆめみていただけだった

信しんじてたものは何なんだっけ?
冷つめたい汗あせ 押おし寄よせる夕闇ゆうやみ
この手てに掴つかみ取とったものなど
一ひとつとして無ないんだ

何なにも変かわらないんだ
いつでもそうだ
同おなじなんだ
縋すがり付つく
淡あわい希望きぼう
ただの偽装ぎそう
空からっぽの
両手りょうてさえも
見みつめられないから

だんだん遠とおざかる理想りそう
認みとめることもできないまま
現実げんじつ逃避とうひの虚勢きょせいを
ずっと張はり続つづけるだけなのか?

吹ふき捲まく風かぜに足掻あがいても
この毎日まいにちは無力むりょく!
一切いっさいを阻はばむような鈍色にびいろが
果はてしなく広ひろがった
やりきれなさも悔くやしさも
今いま 全部ぜんぶ抱だいて行ゆけ
揺ゆらぐ日々ひびで象かたどったその翼つばさ
はためかせて飛とぶんだ
まだ光ひかりも見みえぬような
明日あすの先さきを睨にらんだ