逃避行 歌詞 がらり ふりがな付

から風かぜ吹ふきすさぶ
灰色はいいろの坂上さかうえ
誰だれも皆みな群むれなす街まち
夢見ゆめみがちくらくら
馬鹿ばかみたいにふらふら
流ながされるままの君きみが

ずっと待まち焦こがれていたあの言葉ことば
今いま送おくるよ

こんな暮くらしに飽あきたなら
いっそ二人ふたりで逃にげ出だそうか
何処どこへ行ゆくのも好すき勝手かって
ほら付ついてきておくれよ

焦こがれる人々ひとびとの
寂さびしさを飲のみ込こみ
訳わけもなく膨ふくれる街まち

とぼけた君きみはひらりとかわす
また嘘うそつく

走はしり出だせるよ今いまなら
何なにも持もたずに逃にげ出だそうよ
薄闇うすやみを裂さく翅はねの音おと
君きみも聞きこえたはずさ

さあさあ高鳴たかなる生命いのちに
じっとしている暇ひまはないよ
孤独こどくの歌うたが切きり取とった
あの夜よるにさよならを

君きみはどこかで求もとめている
どうか被害者ひがいしゃでありたいと
その手てはひどくかじかんで
まだ握にぎり返かえせるかい

こんな暮くらしに飽あきたなら
いっそ二人ふたりで逃にげ出だそうか
何処どこへ行ゆくのも好すき勝手かって
ほら付ついてきておくれよ