よみ:どくへび -どうじょうじ-
毒蛇 -道成寺- 歌詞
友情
感動
恋愛
元気
結果
- 文字サイズ
- ふりがな
- ダークモード
トントン お寺てらの道成寺どうじょうじ 釣鐘つりがね下おろいて身みを隠かくし
安珍清姫あんちんきよひめ蛇じゃに化ばけて 七重ななえに巻まかれて一ひと廻まわり 一廻ひとまわり
トントン お寺てらの道成寺どうじょうじ 六十二ろくじゅうに段だんの階きざはしを
上あがり詰つめたら仁王におうさん 左ひだりは唐から銅かね 手水鉢ちょうずばち 手水鉢ちょうずばち
忘わすれさせてお願ねがい 踊おどっている間あいだだけ
薄汚うすぎたない感情かんじょうが止とまらぬ 止とまらぬ
私わたしの大切たいせつな人ひと 愛あいするが故ゆえの姿すがた
どうか、ご覧らんになって お願ねがい お願ねがいよ 嗚呼ああ
骨ほねは砕くだけ散ちって 皮膚ひふは鱗うろこで覆おおわれ
二枚舌にまいじた撒まき散ちらし 眼光がんこう鋭するどく
口くちから火ひを噴ふきて 空そらを切きり裂さく蛇体じゃたい
般若はんにゃの面つらぶら下さげて 聞きく耳みみ持もたない
成仏じょうぶつさせたくば 祈いのり続つづけてみろよ
心こころごと焼やき殺ころす 哀かなしき毒蛇どくへび
「姿すがたを見みせて、隱かくれてゐないで
たとへ貴方あなたが 川底かわぞこに沈しずむ砂粒すなつぶのひとつにならうとも、私わたしは見みつけ出だす
來らい世せまで追おひ掛かけてやる
殺ころしちやつたら、ごめんね」
東方とうほうに降三世ごうざんぜ明王みょうおう 南方なんぽうに軍荼利ぐんだり夜叉やしゃ明王みょうおう
西方さいほうに大威徳だいいとく明王みょうおう 北方ほっぽうに金剛夜叉こんごうやしゃ明王みょうおう 中央ちゅうおうに大聖だいしょう不動明王ふどうみょうおう
莫まく三さ曼まん多だ縛ば曰さ羅ら赦しゃ 戰せん拏だ摩訶まか路ろ灑しゃ拏だ 娑そ破は吨た也や吽うん怛た羅ら吨た悍かん
聴ちょう我が説せっ者しゃ得とく大だい智慧ちえ 知我ちが心しん者じゃ即身成仏そくしんじょうぶつ
憎にくらしい程ほどに 愛あいしてしまっています
絡からみついて離はなさない 緊かたく 緊かたく
どんな姿すがたに成なろうとも 貴方あなたと一緒いっしょならば
これ以上いじょうの幸しあわせは 望のぞまぬ 望のぞまぬわ 嗚呼ああ
「本ほん當とうは今世こんせで一いっ緖しょになりたかつた
人にん閒げん同士どうし生うまれてきたのに
この身體からだもこの聲こえもこの髮かみも、全すべて貴方あなたの爲ために
熱あつい熱あつい熱あつい…
貴方あなたを思おもひ焦こがれるこの炎ほのおの中なかで
私わたしも燒やかれて仕舞しまひます」
安珍清姫あんちんきよひめ蛇じゃに化ばけて 七重ななえに巻まかれて一ひと廻まわり 一廻ひとまわり
トントン お寺てらの道成寺どうじょうじ 六十二ろくじゅうに段だんの階きざはしを
上あがり詰つめたら仁王におうさん 左ひだりは唐から銅かね 手水鉢ちょうずばち 手水鉢ちょうずばち
忘わすれさせてお願ねがい 踊おどっている間あいだだけ
薄汚うすぎたない感情かんじょうが止とまらぬ 止とまらぬ
私わたしの大切たいせつな人ひと 愛あいするが故ゆえの姿すがた
どうか、ご覧らんになって お願ねがい お願ねがいよ 嗚呼ああ
骨ほねは砕くだけ散ちって 皮膚ひふは鱗うろこで覆おおわれ
二枚舌にまいじた撒まき散ちらし 眼光がんこう鋭するどく
口くちから火ひを噴ふきて 空そらを切きり裂さく蛇体じゃたい
般若はんにゃの面つらぶら下さげて 聞きく耳みみ持もたない
成仏じょうぶつさせたくば 祈いのり続つづけてみろよ
心こころごと焼やき殺ころす 哀かなしき毒蛇どくへび
「姿すがたを見みせて、隱かくれてゐないで
たとへ貴方あなたが 川底かわぞこに沈しずむ砂粒すなつぶのひとつにならうとも、私わたしは見みつけ出だす
來らい世せまで追おひ掛かけてやる
殺ころしちやつたら、ごめんね」
東方とうほうに降三世ごうざんぜ明王みょうおう 南方なんぽうに軍荼利ぐんだり夜叉やしゃ明王みょうおう
西方さいほうに大威徳だいいとく明王みょうおう 北方ほっぽうに金剛夜叉こんごうやしゃ明王みょうおう 中央ちゅうおうに大聖だいしょう不動明王ふどうみょうおう
莫まく三さ曼まん多だ縛ば曰さ羅ら赦しゃ 戰せん拏だ摩訶まか路ろ灑しゃ拏だ 娑そ破は吨た也や吽うん怛た羅ら吨た悍かん
聴ちょう我が説せっ者しゃ得とく大だい智慧ちえ 知我ちが心しん者じゃ即身成仏そくしんじょうぶつ
憎にくらしい程ほどに 愛あいしてしまっています
絡からみついて離はなさない 緊かたく 緊かたく
どんな姿すがたに成なろうとも 貴方あなたと一緒いっしょならば
これ以上いじょうの幸しあわせは 望のぞまぬ 望のぞまぬわ 嗚呼ああ
「本ほん當とうは今世こんせで一いっ緖しょになりたかつた
人にん閒げん同士どうし生うまれてきたのに
この身體からだもこの聲こえもこの髮かみも、全すべて貴方あなたの爲ために
熱あつい熱あつい熱あつい…
貴方あなたを思おもひ焦こがれるこの炎ほのおの中なかで
私わたしも燒やかれて仕舞しまひます」