ネオテニー 歌詞 LonePi feat. 歌愛ユキ ふりがな付

大人おとなになっても君きみを忘わすれたくないのに
思おもい出でも言葉ことばも役やくに立たたないの
大人おとなになったら日々ひびは薄うすまっていくから
ちゃんと残のこる傷きずを付つけなきゃ

気持きもちがポロポロ抜ぬけ落おちてく
頭あたまの隙間すきまをお砂すなみたいに
朝霧あさぎりの向むこうで
昨日きのうの君きみのにおいがした

刃渡はわたり16cm
世渡よわたり知しらずの14歳さい
ああ!不埒ふらちな冗談じょうだんで
耳みみたぶにグロい穴あなが開あいた

命いのちに関かかわる中毒ちゅうどく性せい
身みの程ほど知しらずの中学生ちゅうがくせいが
子供こどもの終着点しゅうちゃくてん?
指先ゆびさきにグロい花はなが咲さいていた

もう!
幾歳いくつになっても君きみに綺麗きれいでいて欲ほしくて
湧わいてくる気持きもちは嘘うそみたいに汚きたなくて
卑屈ひくつになってる日々ひびを上書うわがきする為ために
もっと深ふかく傷きずを付つけなきゃ

覚おぼえなきゃ

毎日まいにちちょっとずつ、細胞さいぼうが入いれ替かわる毎ごとに
あどけなかった君きみが君きみじゃなくなるの
何処どこに向むかっても視界しかいは天井てんじょうと壁かべで
悪夢あくむでも見みてるみたいだわ

建前たてまえがボロボロ剥はげ落おちてく
まな板いたの上うえで鱗うろこみたいに
少女しょうじょは聖書せいしょじゃない
病やまいの数かずだけ掠かすれてく

鈍なまくら16cm
ケーキを切きるので精一杯せいいっぱいの
無む価値かちな優等ゆうとう生せい
人生じんせいのグロい痣あざが消きえない

それでも時間じかんは止とまんない
日陰ひかげに逃にげてちゃ仕様しようがないわ
あの日ひの後夜祭こうやさい
唇くちびるをグロい赤あかが染そめていた

もう……
煩わずらわしい風かぜが君きみの金髪きんぱつを揺ゆらす
思おもい出では今いまや通帳つうちょうの一行いちぎょうになって
増ふえすぎた傷きずは元もとの輪郭りんかくも隠かくした
ああ、ツイてないなあ

夜中よなかになったら君きみは孤独こどくを歌うたうのよ
鉄筋てっきんでできた生簀いけすで溺おぼれるように
魚さかなになったら私わたしが捌さばいてあげるわ
煮にえ立たつ腑はらわたの中身なかみを当あてたげる

素敵すてきでしょ?