レグルス 歌詞 虚無男 ふりがな付

帰かえりたいという顔かおを隠かくすこともしないのに
積つみ重かさなった書類しょるいは次々つぎつぎと数かずを減へらしてく

真面目まじめなのに不ふ真面目まじめな
理想りそうと違ちがう先輩せんぱい像ぞう
冗談じょうだん混まじり愚痴ぐちばかりでも
慰なぐさめる役やくは僕ぼくがいい

わかってあげたい
僕ぼくにできるなにかはありますか?

動うごき出だした日常にちじょうがアナタに襲おそいかかろうとも
怯おびえて震ふるえてる左手ひだりてぎゅっと離はなしはしないから
悪夢あくむでうなされないようにアナタが眠ねむるその瞬間ときまで
「仕方しかたないな」と誤魔化ごまかしてみた核心かくしんに触ふれないように

当あたり前まえの日常にちじょうに
当あたり前まえの距離感きょりかんに
甘あまえていたのは僕ぼくの方ほう
ただただ無邪気むじゃきに思おもってた

いつかくれたプレゼント
意味いみも何なにもないなんて
日ひに日ひに募つのるもどかしさ
アナタを試ためしてみたのかも

誤魔化ごまかしきれない・・・・・・
見みせたくない感情かんじょうが零こぼれ落おちた

走はしり出だした日常にちじょうに
僕ぼくだけが置おいていかれたら
急いそいで戻もどってくれますか?
迎むかえに来きてはくれませんか?

不安ふあんだけが山積やまづみになる
告知こくちもまだ噛かみ砕くだけない
泣ないて笑わらって振ふりだし戻もどって
僕ぼくらは何処どこへ向むかうのだろう

〝　僕ぼくの中なかの日常にちじょうはー〟　

動うごき出だした日常にちじょうに
追おわれ続つづけてる毎日まいにちで
それでも日々ひびが楽たのしいのは
おそらくアナタがいるからで
誰たそ彼がれ時どき待まつ屋上おくじょうで
背中せなかにそっと触ふれてみる

振ふり向むいたアナタの顔かおは
「待まってた」と言いいたそうだった
ゆっくり陽ひが閉とじていく