六月某日 歌詞 ヘルP feat. OИE ふりがな付

雨あめが降ふっている 最近さいきんずっとそうだ
助手席じょしゅせきは空からっぽ 仕事しごと帰がえり
「また靴くつが汚よごれるな……」
ひとり愚痴ぐちる
まぁ、誰だれも気きにしないけど

どしゃぶり 遮さえぎる流行はやり歌うた
思おもい出だすのは昨日きのうのこと
夢ゆめのような 時間じかんだった

一人ひとりきりの空間くうかん
四角しかくい箱はこを打うち付つける雨あめ
あの日ひの残のこり香ががふわり 目眩めまいがしそうだ
ふと目めをやれば 幻まぼろしが見みえる
あなたの吐息といきが聞きこえた
そんな気きがした

「雨あめが降ふったね」と しゅんとするあなた
助手席じょしゅせきで俯うつむく 揺ゆれる睫毛まつげ
「まだ新あたらしいのになぁ」
裾すそを握にぎる
あぁ、変へんな期待きたいしちゃうな

どしゃぶり 聞きき難にくい話はなし声ごえ
呟つぶやいたのは ただの気きまぐれ?
毒どくのような 言葉ことばだった

二人ふたりきりの空間くうかん
四角しかくい箱はこを打うち付つける雨あめ
バニラの香水こうすいがふわり 目眩めまいがしそうだ
ふと名なを呼よばれ 唇くちびるが触ふれる
あなたの吐息といきが聞きこえた
甘あまく、囁ささやく

反芻はんすうするその刹那せつな
度重たびかさなる熱ねつと熱ねつ
置おいて行いった倫理観りんりかん
結むすばれない関係性かんけいせい
終着点しゅうちゃくてんを見失みうしなったまま

一人ひとりきりの空間くうかん
四角しかくい箱はこを打うち付つける雨あめ
あの日ひの残のこり香ががふわり 目眩めまいがしそうだ
ふと目めをやれば 幻まぼろしが見みえる
ため息いき、一ひとつ零こぼれた

雨あめは止やまない