トイ・フレーム 歌詞 土岐隼一 ふりがな付

忘わすれていないかい?
理由わけもなく笑わらいあって転ころげた日々ひびを
無垢むくな足音あしおとが揺ゆらした淡あわい淡あわい世界せかいを
大人おとなになるにつれて避さけて通とおるようになっていたんだ
まるで汚よごれを気きにする心こころみたいに

雨粒あまつぶは煌きらめくビー玉だま
汚よごれたての空そらを塗ぬり替かえる
自分じぶんだけのルールで描えがいた
何気なにげない午後ごごが宝物たからものだった

ぼくらの心こころは未完成みかんせいのまま
それでもゆっくりと前まえに 前まえに
遠回とおまわりばかりしてるけど
泥どろだらけの願ねがいは響ひびいてる
泣ないた日ひも笑わらった日ひも
明日あしたへ続つづく音おと

誰だれかの評価ひょうかに
毎日まいにち迷まよって 悩なやんでいないかい?
通知つうち表ひょうにない日々ひびと自分じぶんを
褒ほめても良いいんだよ

雨あめの日ひが好すきだった日々ひびは
今いまじゃため息いきで空そらを憎にくむ
それでもどこかで覚おぼえてるんだ
心根こころねは 濡ぬれても光ひかっていること

色褪いろあせた記憶きおくは不完全ふかんぜんだけど
降ふるたび 微かすかに揺ゆれる感情かんじょう
忘わすれたふりをしてるけど
濡ぬれてもその心こころは光ひかるよ
転ころんだ日ひも 走はしった日ひも
「現在いま」と繋つなぐ糸いと

割わり切きれない想おもいも
選えらび損そこねた昨日きのうも
こぼれた言葉ことばで
少すこしずつ紡つむいでいく

誰だれも知しらない正ただしさ
ありのままでいい
曖昧あいまいな輪郭りんかくに
光ひかりあてながら

ぼくらの心こころは未完成みかんせいだけど
それでも確たしかに前まえへ 前まえへ
遠回とおまわりしたから見みえるよ
泥どろだらけの願ねがいは咲さいてる
泣ないた日ひも笑わらった日ひも
「明日あした」へ繋つなぐ鼓動こどう

忘わすれていないかい?
あの頃ころの無垢むくな想おもいを