自鳴琴 歌詞 氷川きよし ふりがな付

十六夜いざよいの月つきに隠かくした あてのない恋心こいごころ
呆あきれるほどに壊こわれていく 無様ぶざまで愉快ゆかいなこと
路地裏ろじうらの煙けむりに抱だかれ 溺おぼれてしまいたい
どうかあなたよ幸しあわせにならないで
地獄じごくで会あうまでは

鏡かがみに映うつるものだけを信しんじていた
オルゴールを回まわすだけの恋こいだった
幕まくを引ひくにはあまりにも時期尚早じきしょうそう
この身み 捧ささげてもいい

涙なみだの跡あと 拭ぬぐえぬ愛あい
叶かなわない運命うんめい 辿たどり着ついたステージの上うえ
人生じんせいは夢幻むげんの旋律せんりつ
だから終おわらない
愛いとしい人ひとよ あなたを苦くるしめさせて

吐はき捨すてた最後さいごの台詞せりふ
裏切うらぎりも戯言たわごとよ
望のぞまれずとも焦こがれた夢ゆめを
抱だいて眠ねむる 孤独こどくの灯ひは絶たえず

鮮あざやかに咲さく花はなびらが舞まう頃ころに
オルゴールは次つぎの季節きせつを告つげるの
記憶きおくさえ風かぜに変かわっていくのなら
この身み 捧ささげ奏かなでよう

さよならさえ 今いまを繋つなぐ
託たくした宿命しゅくめい 悲かなしみが微笑ほほえみ返かえす
ささやかに響ひびくこの調しらべ
いつか巡めぐり会あう
光ひかりに変かわると信しんじて

恨うらみ尽つくして 拭ぬぐえぬ愛あい
叶かなわない運命うんめい されど美うつくしきこの世界せかい
人生じんせいは夢幻むげんの旋律せんりつ
だから終おわらない
いつか届とどくと願ねがい歌うたを紡つむぐ
愛いとしいあなたに声こえ尽つきるまで