よみ:にぼしをめぐるぼうけん
にぼしを巡る冒険 歌詞
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夏組
- 2019.11.20 リリース
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にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんげん界かいの片隅かたすみの
ネコたち暮くらす小ちいさな町まち
ボクはシロ
俺おれはクロ
二人ふたり仲良なかよく、暮くらしているのにゃ~ にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
「クロぉ~、おにゃかすいたにゃ」
「またかよシロ。さっき飯めしやったろ」
「足たりにゃいにゃ。もっともっと食たべたいにゃ」
「ったく、少すこしは自分じぶんでも働はたらけよな」
川がわで魚さかなとるとか
濡ぬれるのは嫌いやにゃ
ネズミ捕つかまえるとか
素早すばやいから無理むりにゃ
ゴミ箱ばこ漁あさりなら
「問題もんだい外がいにゃ」
「じゃあどうすんだよ!」
「にゃしし。クロが二人分ふたりぶん働はたらくのにゃ!」
「舞台ぶたい上じょうで見みると、さらにやばたんな衣装いしょうだね、ゆっきー!」
「でも、衣装いしょうだけ良よくたって何なんにもならない」
「だね。衣装いしょうに負まけない芝居しばい、ぶちかましますか!」
「当あたり前まえ。そのための衣装いしょうなんだから」
にゃんげん界かいを西にしから東ひがし
旅たびして回まわるクールな男おとこ
「俺おれはノラ。さすらいの旅たびネコ」
「ノラ久ひさしぶり!」
「帰かえってきたのにゃー!」
「ノラ、お土産みやげはあるかにゃ?」
「そんなものはない!」
「自信満々じしんまんまん!」
「だが」
「だが?」
「土産みやげ話ばなしならあるぞ」
「話はなしで腹はらは膨ふくれにゃい」
「いいのか、ご馳走ちそうの話はなしだぞ」
「ご馳走ちそう!?」
どんな猫ねこも骨抜ほねぬきにする伝説でんせつの秘宝ひほう…
「その名なも【にぼし】!!」
「伝説でんせつの秘宝ひほう…にぃぼし」
「ズコーッ!」
「にぼし」
「にぃぼし食たべたいにゃ!」
「にぼしな」
「シロ、なにぬねのって言いってみろ」
「にゃにぃにゅにぇにょ」
「ズコーッ!」
「相変あいかわらずナ行ぎょうが苦手にがてだな」
「にぃがてじゃにゃい!」
「ほらな」
「むっくんのさすらいネコ、やばたん!」
「十じゅうちゃんがたくさん手伝てつだってくれたんだ。衣装いしょうも、とっても素敵すてきだし」
「だからこそ…」
「うん。お芝居しばいで返かえすよ、座長ざちょう」
「…わかってんじゃん」
「で、『にぼし』はどこに?」
「さかなの谷たにさ。危険きけんが多おおい場所ばしょだ、仲間なかまが必要ひつようだろう」
「にゃかま…」
「仲間なかまな」
「うん」
「大丈夫だいじょうぶ、仲間なかまのアテならある」
「よーし!にゃかまを集あつめて、さかにゃの谷たにへ、冒険ぼうけんに出発しゅっぱつにゃ!」
にゃんげん界かいの片隅かたすみの
小ちいさな町まちの大おおきな屋敷やしき
我輩わがはいはミケ
オイラはタマ
屋敷やしきに仕つかえる兄弟きょうだいネコにゃ~ にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
「伝説でんせつのごちそう『にぼし』」?
「おいしそうにゃあ」
「にゃかまになって欲ほしいのにゃ」
「仲間なかまな」
「でもここにいれば、食料しょくりょうには困こまらないのにゃ」
「そうである。我輩わがはいらは狩かりもしたことないにゃ」
「ボクだって狩かりも釣つりもしたことにゃい!
残飯ざんぱん漁あさりも寝床ねどこ探さがしもしたことにゃい!
そんなボクでも、冒険ぼうけんはできるにゃ!」
「胸むね張はって言いうな!」
「かっこいい…」
「ズコーッ!」
「にゃっにゃっにゃ。いい話はなし聞きいちゃったにゃ」
「にぼしは俺おれたち先輩せんぱいネコがいただくにゃ」
「いつもオイラたちをいじめる悪わるい先輩せんぱいネコ!」
「さかなの谷たにね。行いくぞおめえら!」
「ニャー!」
「おい、あいつらに先さき越こされちまうぜ?」
「仕方しかたない。俺おれたちだけで行いこう!」
「待まつのである。これ以上いじょう、やつらの好すきにはさせにゃい」
「シロの言葉ことばも響ひびいたにゃ」
「じゃあ…」
「行いくのである」
「さかなの谷たに」
「そうこなくちゃにゃ!」
「よーし、にゃかまを加くわえて、さかにゃの谷たにへ向むかうのにゃ!」
「二人ふたりともやっぱすげー。自然しぜんと芝居しばいが引ひっ張ぱられる」
「てんまとたくさんいっしょに練習れんしゅうしたんだよ」
「悪わるくないリズムで来きてるじゃないか、座長ざちょう」
「アンタこそ主役しゅやくより脇役わきやくのほうが向むいてんじゃない?」
「今日きょうはその生意気なまいきを許ゆるしてやる。お前まえらは好すきにやれ」
「サンキューテンテン。行いこう、ゆっきー!」
「にゃー!」
「着ついたぞ、さかなの谷たにだ」
「よーし!で、にぼしはどこにあるんだ?」
「知しらん」
「ズコーッ!」
「伝説でんせつの秘宝ひほうだから誰だれも見みたことがない。
『にぼし』という言葉ことばだけが頼たよりだ」
「おいおい…」
「にぼし、にゃるほどにゃるほど、我輩わがはいわかったのである」
「おー!ミケわかったのか!」
「さすがミケ!」
「よし!みんな!ミケがわかったぞ!」
「にぼしね、にぼし。にぼしというのは、これのことであろう?」
「こけし!ミケ!それ、にぼしじゃなくてこけしだよ!にぼしだって」
「にぼしでない。にゃるほどにゃるほど」
「にぼし、あ、おいらわかったかも!」
「ダァ~~~!」
「にぼし」
「こぶし!それ、こぶしだよ、こぶしで殴なぐってくるな!に・ぼ・し!!」
「にぼし、タマ!あれのことじゃないかにゃ?せーの!」
「わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!」
「これ神輿しんよ!にーぼーし!ニャー!!」
「あ!あれじゃないか?ほら!よーしよしよしよし」
「にゃにゃにゃにゃ~ん」
「ネコジャラシ!もう、だいぶ前まえから『し』しか合あってないから!」
「まったく、みんなしょうがないにゃ。ボクが探さがしてくるにゃ」
「ん?」
「あー!このいい匂におい、にぃぼしに違ちがいないにゃ!」
「見みつけたのか、シロ!」「いい匂においだにゃ~。にぃぼし見みつけたにゃ~」
「まずい、それはマタタビだ!みんな離はなれろ!」
「にゃあ?」
目めが覚さめたらクロやノラに叱しかられるにゃ…
「働はたらくのは嫌きらいだけど、叱しかられるのはもっと嫌いやにゃ。
こうなったら一人ひとりでも、にぃぼしを探さがしに行いくしかにゃい。
にぃぼしを巡めぐる冒険ぼうけんに、出発しゅっぱつにゃ!」
「あの光ひかり…今度こんどこそにぃぼしに違ちがいないにゃ!
でも…崖がけだにゃ…。
普通ふつうのネコならひとっ飛とびだろうけど…。
ちゃんと狩かりの練習れんしゅうしとくべきだったにゃ…でも…。
にゃー!!」
「やったにゃ!やればできるのにゃ!クロに褒ほめてもらうにゃ!」
「シロ!!」
「クロォ~!」
「シロ、大丈夫だいじょうぶか?」
「にゃしし、にぃぼしを見みつけたにゃ」
「こんな崖がけ、よく飛とび降ふりたな…」
「ん~~。シロ、片手かたてじゃ引ひっ張ぱり上あげられない。
そのにぼしを捨すてて俺おれの手てに掴つかまれ」
「嫌いやにゃ!初はじめて自分じぶんの力ちからで捕つかまえた魚さかなだにゃ。
クロに、食たべてほしいのにゃ」
にぼしなんかいらない!
「魚さかなはこれからも俺おれがとってくるから!」
このにぃぼしを受うけ取とって欲ほしいのにゃ
「そのにぼしを捨すてて、俺おれの手てを取とれ!」
「それじゃいつまでたってもボクはクロのお荷物にもつのままにゃ」
「それでいいって。今いまさら何なに言いってんだ!」
「役立やくたたずのボクの手てなんか離はなすにゃ」
「離はなれさにゃい!お前まえが落おちたら俺おれは誰だれのためにエサを取とってくるんだ!」
「まさか崖がけのにぼしを取とりに行おこなけるネコがいるとはにゃあ」
「突つき落おとされたくにゃかったら、おとにゃしくそのにぼしを渡わたしにゃ」
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
「ミケ、さっきの!」
「了解りょうかいである!」
「にゃにゃにゃにゃーん」
「喰くらえ!長年ながねんの恨うらみ!」
「にゃああ~~!!」
「ミケー!」
「もういいだろ。お前まえはあの悪あくネコたちも飛とべなかった崖がけを飛とんだんだ。
にぼしを捨すててオレの手てを取とれ」
「狩かりも釣つりもしなくても、小言こごと言いわにゃい?」
「約束やくそくする」
「にゃああ~!!」
「…クロ、ありがとにゃん」
「ったく、急きゅうに無茶むちゃすんなよな」
「にぼしは手てに入はいらにゃかったが」
「悪わるい先輩せんぱいネコに仕返しかえしもできたし」
「シロも無事ぶじだしな。冒険ぼうけんとしちゃ悪わるくなかったか」
「にゃっしっし。じゃーん」
「にぼし!?」
「一いち匹ひきはすぐ懐ふところに入いれてたのにゃ」
「いや、だったらなおさらとっとと捨すてろよ!」
「これで、クロにずっと狩かりに出でてもらえるにゃー」
芝居しばいも衣装いしょうも妥協だきょうしなくて良よかった
「力ちからを合あわせると、想像そうぞうできないところまで来きられる」
舞台ぶたいに仲間なかまがいると、こんなに熱あつくなる。
「夏なつ組ぐみ、最高さいこうすぎ」
「幸ゆきくん」
「かず」
「浸ひたってんなよ。ラストいくぞ」
「座長ざちょうはアンタじゃないから」
「よーし、行いこうゆっきー!」
にゃんにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃん
にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
にゃんげん界かいの片隅かたすみの
ネコたち暮くらす小ちいさな町まち
ボクはシロ
俺おれはクロ
二人ふたり仲良なかよく、暮くらしているのにゃ~ にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
「クロぉ~、おにゃかすいたにゃ」
「またかよシロ。さっき飯めしやったろ」
「足たりにゃいにゃ。もっともっと食たべたいにゃ」
「ったく、少すこしは自分じぶんでも働はたらけよな」
川がわで魚さかなとるとか
濡ぬれるのは嫌いやにゃ
ネズミ捕つかまえるとか
素早すばやいから無理むりにゃ
ゴミ箱ばこ漁あさりなら
「問題もんだい外がいにゃ」
「じゃあどうすんだよ!」
「にゃしし。クロが二人分ふたりぶん働はたらくのにゃ!」
「舞台ぶたい上じょうで見みると、さらにやばたんな衣装いしょうだね、ゆっきー!」
「でも、衣装いしょうだけ良よくたって何なんにもならない」
「だね。衣装いしょうに負まけない芝居しばい、ぶちかましますか!」
「当あたり前まえ。そのための衣装いしょうなんだから」
にゃんげん界かいを西にしから東ひがし
旅たびして回まわるクールな男おとこ
「俺おれはノラ。さすらいの旅たびネコ」
「ノラ久ひさしぶり!」
「帰かえってきたのにゃー!」
「ノラ、お土産みやげはあるかにゃ?」
「そんなものはない!」
「自信満々じしんまんまん!」
「だが」
「だが?」
「土産みやげ話ばなしならあるぞ」
「話はなしで腹はらは膨ふくれにゃい」
「いいのか、ご馳走ちそうの話はなしだぞ」
「ご馳走ちそう!?」
どんな猫ねこも骨抜ほねぬきにする伝説でんせつの秘宝ひほう…
「その名なも【にぼし】!!」
「伝説でんせつの秘宝ひほう…にぃぼし」
「ズコーッ!」
「にぼし」
「にぃぼし食たべたいにゃ!」
「にぼしな」
「シロ、なにぬねのって言いってみろ」
「にゃにぃにゅにぇにょ」
「ズコーッ!」
「相変あいかわらずナ行ぎょうが苦手にがてだな」
「にぃがてじゃにゃい!」
「ほらな」
「むっくんのさすらいネコ、やばたん!」
「十じゅうちゃんがたくさん手伝てつだってくれたんだ。衣装いしょうも、とっても素敵すてきだし」
「だからこそ…」
「うん。お芝居しばいで返かえすよ、座長ざちょう」
「…わかってんじゃん」
「で、『にぼし』はどこに?」
「さかなの谷たにさ。危険きけんが多おおい場所ばしょだ、仲間なかまが必要ひつようだろう」
「にゃかま…」
「仲間なかまな」
「うん」
「大丈夫だいじょうぶ、仲間なかまのアテならある」
「よーし!にゃかまを集あつめて、さかにゃの谷たにへ、冒険ぼうけんに出発しゅっぱつにゃ!」
にゃんげん界かいの片隅かたすみの
小ちいさな町まちの大おおきな屋敷やしき
我輩わがはいはミケ
オイラはタマ
屋敷やしきに仕つかえる兄弟きょうだいネコにゃ~ にゃんにゃんにゃにゃんにゃん
「伝説でんせつのごちそう『にぼし』」?
「おいしそうにゃあ」
「にゃかまになって欲ほしいのにゃ」
「仲間なかまな」
「でもここにいれば、食料しょくりょうには困こまらないのにゃ」
「そうである。我輩わがはいらは狩かりもしたことないにゃ」
「ボクだって狩かりも釣つりもしたことにゃい!
残飯ざんぱん漁あさりも寝床ねどこ探さがしもしたことにゃい!
そんなボクでも、冒険ぼうけんはできるにゃ!」
「胸むね張はって言いうな!」
「かっこいい…」
「ズコーッ!」
「にゃっにゃっにゃ。いい話はなし聞きいちゃったにゃ」
「にぼしは俺おれたち先輩せんぱいネコがいただくにゃ」
「いつもオイラたちをいじめる悪わるい先輩せんぱいネコ!」
「さかなの谷たにね。行いくぞおめえら!」
「ニャー!」
「おい、あいつらに先さき越こされちまうぜ?」
「仕方しかたない。俺おれたちだけで行いこう!」
「待まつのである。これ以上いじょう、やつらの好すきにはさせにゃい」
「シロの言葉ことばも響ひびいたにゃ」
「じゃあ…」
「行いくのである」
「さかなの谷たに」
「そうこなくちゃにゃ!」
「よーし、にゃかまを加くわえて、さかにゃの谷たにへ向むかうのにゃ!」
「二人ふたりともやっぱすげー。自然しぜんと芝居しばいが引ひっ張ぱられる」
「てんまとたくさんいっしょに練習れんしゅうしたんだよ」
「悪わるくないリズムで来きてるじゃないか、座長ざちょう」
「アンタこそ主役しゅやくより脇役わきやくのほうが向むいてんじゃない?」
「今日きょうはその生意気なまいきを許ゆるしてやる。お前まえらは好すきにやれ」
「サンキューテンテン。行いこう、ゆっきー!」
「にゃー!」
「着ついたぞ、さかなの谷たにだ」
「よーし!で、にぼしはどこにあるんだ?」
「知しらん」
「ズコーッ!」
「伝説でんせつの秘宝ひほうだから誰だれも見みたことがない。
『にぼし』という言葉ことばだけが頼たよりだ」
「おいおい…」
「にぼし、にゃるほどにゃるほど、我輩わがはいわかったのである」
「おー!ミケわかったのか!」
「さすがミケ!」
「よし!みんな!ミケがわかったぞ!」
「にぼしね、にぼし。にぼしというのは、これのことであろう?」
「こけし!ミケ!それ、にぼしじゃなくてこけしだよ!にぼしだって」
「にぼしでない。にゃるほどにゃるほど」
「にぼし、あ、おいらわかったかも!」
「ダァ~~~!」
「にぼし」
「こぶし!それ、こぶしだよ、こぶしで殴なぐってくるな!に・ぼ・し!!」
「にぼし、タマ!あれのことじゃないかにゃ?せーの!」
「わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!」
「これ神輿しんよ!にーぼーし!ニャー!!」
「あ!あれじゃないか?ほら!よーしよしよしよし」
「にゃにゃにゃにゃ~ん」
「ネコジャラシ!もう、だいぶ前まえから『し』しか合あってないから!」
「まったく、みんなしょうがないにゃ。ボクが探さがしてくるにゃ」
「ん?」
「あー!このいい匂におい、にぃぼしに違ちがいないにゃ!」
「見みつけたのか、シロ!」「いい匂においだにゃ~。にぃぼし見みつけたにゃ~」
「まずい、それはマタタビだ!みんな離はなれろ!」
「にゃあ?」
目めが覚さめたらクロやノラに叱しかられるにゃ…
「働はたらくのは嫌きらいだけど、叱しかられるのはもっと嫌いやにゃ。
こうなったら一人ひとりでも、にぃぼしを探さがしに行いくしかにゃい。
にぃぼしを巡めぐる冒険ぼうけんに、出発しゅっぱつにゃ!」
「あの光ひかり…今度こんどこそにぃぼしに違ちがいないにゃ!
でも…崖がけだにゃ…。
普通ふつうのネコならひとっ飛とびだろうけど…。
ちゃんと狩かりの練習れんしゅうしとくべきだったにゃ…でも…。
にゃー!!」
「やったにゃ!やればできるのにゃ!クロに褒ほめてもらうにゃ!」
「シロ!!」
「クロォ~!」
「シロ、大丈夫だいじょうぶか?」
「にゃしし、にぃぼしを見みつけたにゃ」
「こんな崖がけ、よく飛とび降ふりたな…」
「ん~~。シロ、片手かたてじゃ引ひっ張ぱり上あげられない。
そのにぼしを捨すてて俺おれの手てに掴つかまれ」
「嫌いやにゃ!初はじめて自分じぶんの力ちからで捕つかまえた魚さかなだにゃ。
クロに、食たべてほしいのにゃ」
にぼしなんかいらない!
「魚さかなはこれからも俺おれがとってくるから!」
このにぃぼしを受うけ取とって欲ほしいのにゃ
「そのにぼしを捨すてて、俺おれの手てを取とれ!」
「それじゃいつまでたってもボクはクロのお荷物にもつのままにゃ」
「それでいいって。今いまさら何なに言いってんだ!」
「役立やくたたずのボクの手てなんか離はなすにゃ」
「離はなれさにゃい!お前まえが落おちたら俺おれは誰だれのためにエサを取とってくるんだ!」
「まさか崖がけのにぼしを取とりに行おこなけるネコがいるとはにゃあ」
「突つき落おとされたくにゃかったら、おとにゃしくそのにぼしを渡わたしにゃ」
「にゃあ、にゃあ、にゃあ」
「ミケ、さっきの!」
「了解りょうかいである!」
「にゃにゃにゃにゃーん」
「喰くらえ!長年ながねんの恨うらみ!」
「にゃああ~~!!」
「ミケー!」
「もういいだろ。お前まえはあの悪あくネコたちも飛とべなかった崖がけを飛とんだんだ。
にぼしを捨すててオレの手てを取とれ」
「狩かりも釣つりもしなくても、小言こごと言いわにゃい?」
「約束やくそくする」
「にゃああ~!!」
「…クロ、ありがとにゃん」
「ったく、急きゅうに無茶むちゃすんなよな」
「にぼしは手てに入はいらにゃかったが」
「悪わるい先輩せんぱいネコに仕返しかえしもできたし」
「シロも無事ぶじだしな。冒険ぼうけんとしちゃ悪わるくなかったか」
「にゃっしっし。じゃーん」
「にぼし!?」
「一いち匹ひきはすぐ懐ふところに入いれてたのにゃ」
「いや、だったらなおさらとっとと捨すてろよ!」
「これで、クロにずっと狩かりに出でてもらえるにゃー」
芝居しばいも衣装いしょうも妥協だきょうしなくて良よかった
「力ちからを合あわせると、想像そうぞうできないところまで来きられる」
舞台ぶたいに仲間なかまがいると、こんなに熱あつくなる。
「夏なつ組ぐみ、最高さいこうすぎ」
「幸ゆきくん」
「かず」
「浸ひたってんなよ。ラストいくぞ」
「座長ざちょうはアンタじゃないから」
「よーし、行いこうゆっきー!」