あったらいいな 歌詞 熊川みゆ ふりがな付

あるお城しろの近ちかくに住すむ レンガの家いえの女おんなの子こは
そのお城しろの王子様おうじさまに 想おもいを乗のせた手紙てがみを
届とどくように小鳥ことりの郵便ゆうびん 毎日まいにち頼たのんでいました。
みんなして「やめときなよ」 それでも頼たのんでいたんです。

「顔かおは1度いちど見みたくらいで もう何年なんねんも会あっていないの
だけど 赤あかい糸いとで引ひき寄よせられてる これは気きのせい?」

ああ 私わたしの運命うんめいのあなたに この想おもいを何度なんども手紙てがみで送おくります。
あと何なんセンチ赤あかい糸いとを たぐり寄よせればいいのよ。
いつかあなたと2人ふたり馬車ばしゃに乗のり 遠とおく空そらの向むこうへ行いってみたいわ。
きっと見みたこともない景色けしきが 広ひろがる気きがしているの。

あるお城しろの王子様おうじさまは 毎日まいにち届とどくその手紙てがみに
うんざりしてお城しろの外そとに 捨すててしまっていました。
女おんなの子この家いえの隣となり 木きの家いえに住すむ男おとこの子こは
女おんなの子こに思おもいを乗のせた 手紙てがみをギュッと渡わたしました。

「君きみのことが好すきなんだ 近ちかいのに君きみは遠とおくを見みる
だけど赤あかい糸いとで引ひき寄よせられてる これはきのせい?」

ああ 私わたしに続つづく赤あかい糸いとを 最後さいごまで歩あるいて辿たどっていったの。
遠回とおまわりしてたどり着ついたのは 小ちいさな木きの家いえだった。
いつかあなたと2人ふたり馬車ばしゃに乗のり 遠とおく空そらの向むこうへ行いってみたいわ。
きっと見みたこともない景色けしきが 広ひろがる気きがしているの。