あと一ミリ足りない人生 ～音ドラマ「東京地下2階」バージョン～ 歌詞 SETA ふりがな付

産毛うぶげを立たてた彼女かのじょ
裂さけそうな瞳ひとみを転ころがし
涙なみだが落おちるのを望のぞんでいた

賢かしこく生いき延のびるのよ
母はははいつも叱しかった
彼女かのじょは優やさしさと愚おろかさを測はかれない

毒どくだらけの世界せかいは悲かなしいけど
愛あいだらけの世界せかいも疎うとましい
ああああ されるがままの彼女かのじょはいとおかし

大人おとなになったとしても
足たりないこの隙間すきまを
彼女かのじょはあの時ときもう知しっていた

無駄むだに与あたえ続つづけては
見返みかえりは求もとめずに
何なにかが弾はじけてはただ歯はを食くいしばった

初はじめから悪わるけりゃ何なにも言いわないのに
堕おちて行いく時ときは晒さらし者ものさ
ああああ 置おき去ざりにした心こころはいとおかし

騙だます方ほうじゃなくて騙だまされる方ほうで
よかったよかった
そう微笑ほほえみながら
もらうよりもずっと与あたえることができて
よかったよかったよかった
いつもそう言いってた

そして僕ぼくらは知しることだろう
あと一いちミリ足たりない人生じんせい
ああああ されるがままの僕ぼくらは美うつくしい

騙だます方ほうじゃなくて騙だまされる方ほうで
よかったよかった
そう微笑ほほえみながら
もらうよりもずっと与あたえることができて
よかったよかったよかった
いつもそう言いってた