La Fee Verte～アブサニストによる音楽的試み 歌詞 ALI PROJECT ふりがな付

夜よるの腕うでのなか
溶とける白日夢はくじつむ
玻璃はりの杯グラスには
緑みどりなす幻影げんえい

くちびる満みつる薫かおり
舌じたに授さずけし甘露かんろ
吐息といきへと絡からみつく
翡翠ひすいの沼ぬまの玉藻たまも

喉のどを伝つたう滑なめらかなる 天鵞絨びろーど色しょくの炎ほのお
馨こうばしさに爛ただれ燻いぶる 微醺びくんの刻ときよ

月つきの泪なみだ受うけ
睡ねぶる草くさの野のに
銀ぎんの蜘蛛くもの糸いと
白濁はくだくの朝靄あさもや

存在そんざいなきこの身みは
琅ろう?の夢ゆめ獄ごく
酩酊めいていの底そこから 白々はくはくと玉眼ぎょくがんを開あけて

移うつろいゆく囚とらわれゆく すぐそこにある果はてに
指ゆびを伸のばす畏おそれ焦こがれ いま密ひそやかに

緑みどりの翅はね 舞まう妖精ようせい
やさしき化身けしんよ わが魂たましいの

くちづけせんと香かおり
舌じたに留とどまる翠みどり露つゆ
生せいと死しの狭間はざまには
緑みどり魔まの谷たにの奈落ならく

移うつろいゆく囚とらわれゆく ただここにある果はてに
爪先つまさき乗のせ畏おそれ焦こがれ いま密ひそやかに

緑みどりの翅はね 舞まう妖精ようせい
やさしき化身けしんよ わが魂たましいの

はかなく羽搏はばたく わが魂たましいよ