キセキ色 歌詞 田中ヒメ ふりがな付

すり抜ぬけていく透明とうめいな世界せかい
手てを伸のばしてもひとつも残のこせなくて
進すすむ未来サキは足跡あしあとだらけ
私わたしの色いろは何処どこにもなかった

通とおり過すぎていく
空からっぽなこの世界せかいで
隠かくしてた見栄みえと劣等れっとう
捨すて去さって

駆かけ出だした 当あてもない場所ばしょへ
見みたことのない明日あしたに向むかって
踏ふみ出だした 全すべて脱ぬぎ捨すてて
置おいてかないで まだ知しらないの

触ふれてみたいの
私わたしの色いろ

動うごき出だした透明とうめいな願ねがい
掬すくいあげてはバラバラに散ちらばってく
もがいて哭ナいて哀アイて廃ハイて苦くるしくて
縋すがって抱だいて掻かいて増ましてわかんないよ
迷まよって立たち止どまって足あしを取とられて
進すすめないの

焦あせり 過すぎていく
空白くうはくとこの時間じかんが
積つみ上あげた犠牲ぎせいの結晶けっしょう
消きえ去さって

逃にげ出だした 誰だれもいない場所ばしょへ
色彩しきさいのない澱ヨドんだ答こたえ
張はり詰つめた 刻きざまれた記憶きおく
追おいつかなくちゃ まだ見みえないの

触ふれて痛いたいの
私わたしの色いろ

背伸せのびし続つづけてた
すり減へった足元あしもと
駆かけ抜ぬけた軌跡きせきが
今いまの私わたしなの 嗚呼ああ

見上みあげたの 色いろのない世界せかい
降ふり注そそいだよ
こぼれ落おちた色いろとりどりの涙なみだ

飛とび出だした 果はてのない場所ばしょへ
見みたこともない明日あしたを掴つかんで
輝かがやいた 鮮あざやかな世界せかい
霞かすんだ日々ひびも風かぜに包つつんで

やっと見みつけた
私わたしの色いろ