Waver 歌詞 田所あずさ ふりがな付

夜よるが 跳はねて
君きみが澄すむ空そら 振ふり向むかずに 歩あるいた
あの日ひ毛布もうふにくるまって
錆さびた線路せんろにただ沿そって
安心あんしんを ねだるように 喉のどが震ふるえた

懐なつかしく問といかけて
身体からだが閉とじてく
何なにもかもが大切たいせつで
かけがえのないものなら
わたしはここに いられない

すべて街まちの あかり 奪うばい去さって
焦こげついた青あおが滲にじむ
思おもい出でが流ながれて 濡ぬれた目めに 嘘うその傘かさ
ひとり 立たち尽つくす
リボン掛かけられたらしさ
わたしは 今いまも ほどけずにいる
離はなして

夜よるが 褪あせて
続つづかなかった 言葉ことばであふれた 部屋へやにひとり
大好だいすきな何なにかをぎゅっと
押おしつぶしてしまうように
どちらにも 振ふれた針はり 見みつめていたの

かすかな吐息といきの上うえ
映うつされた君きみの

袖そでを引ひいてみたかった
背中せなかにすがりたかった
幼おさなさが ずっと眩まぶしくて 拭ぬぐい切きれないよ

ねえ 繋つないだ物語ものがたりに さえ
はぐれてしまった 声こえが
どこかで強つよく 震ふるえてる いつまでも

帰かえれないよ 誰だれに手てを引ひかれても

繰くり返かえされた答こたえを
大事だいじにするなんて いやだ

すべて街まちのあかり奪うばい去さって
焦こげついた青あおが滲にじむ
思おもい出でが流ながれて 濡ぬれた目めを 拭ぬぐうから
ひとり はぐれても
触ふれられる答こたえだけが
本当ほんとうじゃ無ないと 知しったから
辿たどる足跡あしあと 残のこさずにゆく
たしかな わたしの 朝あさ

夜よるが 明あけて

変かわり続つづけるわたしと
生いきてゆく そう決きめたの