哀かなしい物語ものがたりよ
どうかふたりを責せめないで
暗くらい川かわを いくつも渡わたる
この愛あいの行方ゆくえ
その手てに切符きっぷを 手渡てわたして
待まってるからね、と 背せを向むける
震ふるえるその声こえ 君きみが小ちいさく
ひどい人ひとね、と 言いうのが聞きこえた
きっとすべてを 捨すてさせる
だけど僕ぼくは 奪うばいたい
哀かなしい物語ものがたりが
始はじまることも分わかってる
秋あきの終おわり マロニエ並木なみき
一枚いちまいの切符きっぷ
夜更よふけの列車れっしゃに した訳わけは
人目ひとめを忍しのんだ だけじゃない
片方かたほう裸足はだしで 駆かけ出だすような
愛あいにしたこと 覚おぼえていたくて
まっすぐ君きみは やって来きた
時ときを告つげる 鐘かねが鳴なる
哀かなしい物語ものがたりよ
どうかふたりを責せめないで
暗くらい川かわを いくつも渡わたる
この愛あいの行方ゆくえ
列車れっしゃは北きたへ 走はしり出だす
君きみは僕ぼくを 見みつめない
哀かなしい物語ものがたりが
始はじまることも分わかってる
秋あきの終おわり マロニエ並木なみき
一枚いちまいの切符きっぷ
哀kanaしいshii物語monogatariよyo
どうかふたりをdoukafutariwo責seめないでmenaide
暗kuraいi川kawaをwo いくつもikutsumo渡wataるru
このkono愛aiのno行方yukue
そのsono手teにni切符kippuをwo 手渡tewataしてshite
待maってるからねtterukarane、とto 背seをwo向muけるkeru
震furuえるそのerusono声koe 君kimiがga小chiiさくsaku
ひどいhidoi人hitoねne、とto 言iうのがunoga聞kiこえたkoeta
きっとすべてをkittosubetewo 捨suてさせるtesaseru
だけどdakedo僕bokuはha 奪ubaいたいitai
哀kanaしいshii物語monogatariがga
始hajiまることもmarukotomo分waかってるkatteru
秋akiのno終oわりwari マロニエmaronie並木namiki
一枚ichimaiのno切符kippu
夜更yofuけのkeno列車ressyaにni したshita訳wakeはha
人目hitomeをwo忍shinoんだnda だけじゃないdakejanai
片方katahou裸足hadashiでde 駆kaけke出daすようなsuyouna
愛aiにしたことnishitakoto 覚oboえていたくてeteitakute
まっすぐmassugu君kimiはha やってyatte来kiたta
時tokiをwo告tsuげるgeru 鐘kaneがga鳴naるru
哀kanaしいshii物語monogatariよyo
どうかふたりをdoukafutariwo責seめないでmenaide
暗kuraいi川kawaをwo いくつもikutsumo渡wataるru
このkono愛aiのno行方yukue
列車ressyaはha北kitaへhe 走hashiりri出daすsu
君kimiはha僕bokuをwo 見miつめないtsumenai
哀kanaしいshii物語monogatariがga
始hajiまることもmarukotomo分waかってるkatteru
秋akiのno終oわりwari マロニエmaronie並木namiki
一枚ichimaiのno切符kippu