打ち上げ花火の拒否権 歌詞 22/7 ふりがな付

「一瞬いっしゅんの恋こいなら、出会であわない方ほうがよかった」

花火はなびは嫌いやと言いえないの?(拒否きょひできないの?)
打うち上あげられたくはないって…
パッと大おおきく開ひらいて 空そらの闇やみに散ちってしまう
儚はかなすぎるその運命うんめい 五ご尺玉しゃくだま

目めと目め 合あった時とき 予感よかんがした
あなたのこと 好すきになると
だけどきっと 結むすばれない
そんな恋こいでもいいかと思おもったの

キスをしてしまったら戻もどれなくなるわ
(全部ぜんぶわかっていたくせに)
その時ときにちょうど どかーんと音おとが響ひびいて
それは見事みごとな光ひかりのショーが始はじまった
ロマンティックなこの夜よるの導火線どうかせん

「こんなに素敵すてきな感情かんじょう 忘わすれられるわけないじゃない」

花火はなびは首くびを振ふらないの?(駄々だだこねないの?)
火ひを点つけられたくはないって…
どうせこの空そら咲さくのなら せめて あともう少すこしくらい
綺麗きれいなまま 記憶きおくの中なか 恋こい花火はなび

ずっと自分じぶんなりに抵抗ていこうした
簡単かんたんには惹ひかれないと…
踏ふみ入いれたら 抜ぬけ出だせない
胸むねの奥おくって不思議ふしぎな迷路めいろね

腕うでに抱だかれていたら 安心あんしんしすぎて
(私わたし ここにいたくなる)
そんな気持きもちに気きづいてもくれないくせして
なんて勝手かってな 夜空よぞらに広ひろがる閃光せんこうよ
ジェラシー感かんじるひと夏なつの風物詩ふうぶつし

「どうせなら、この愛いとおしさも消きえてしまえばいいのに…」

花火はなびはいつから決きまってた?(打うち上あげのこと)
想おもいさえ聞きかれることなく
だって恋こいに落おちるなら ちゃんと準備じゅんびしていたかった
その瞬間しゅんかんを見逃みのがさない 心こころ模様もよう

『「菊きく」「牡丹ぼたん」「冠かむろ」「型物かたもの」「柳やなぎ」
「蜂はち」「スターマイン」「ナイアガラ」…
いくつもの美うつくしい花火はなびが次々つぎつぎに打うち上あげられる度たび、私わたしは思おもってしまう。
ちょっと待まって…
もう少すこしだけゆっくり…』

花火はなびは嫌いやと言いえないの?(拒否きょひできないの?)
打うち上あげられたくはないって…
パッと大おおきく開ひらいて 空そらの闇やみに散ちってしまう
儚はかなすぎるその運命うんめい

「打うち上あげ花火はなびって悲かなしいね」

花火はなびは首くびを振ふらないの?(駄々だだこねないの?)
火ひを点つけられたくはないって…
どうせこの空そら咲さくのなら せめて あともう少すこしくらい
綺麗きれいなまま 記憶きおくの中なか 恋こい花火はなび

恋こい花火はなび