放浪かもめ 歌詞 美貴じゅん子 ふりがな付

日暮ひぐれ海鳴うみなり 聞ききながら
お酌しゃくする手ても なれました
流ながれ女おんなの 身みの上うえを
あれこれ聞きかれて はぐらかし
「かもめ」と言いう名なの 仇名あだなをもらい
港みなとはずれで 空騒からさわぎ

酔よいにまかせた 口説くどきでも
どこかうれしい 朱あかい頬ほお
みんないい人ひと ばっかりで
どなたのものにも なれないと
「かもめ」は陽気ようきに すいすい渡わたり
暖簾のれんしまえば ひとりきり

出船でふね入船いりふね 盛さかり場ばは
恋こいも一夜いちやの ものがたり
胸むねに眠ねむった はずなのに
夜明よあけにうずくの この傷きずが
「かもめ」と言いう名なの 仇名あだなをもらい
飛とんで行いきたい 人ひとがいる