この手てに抱だけば 折おれそうな
ほそい体からだの やつだった
指ゆびもふれずに 別わかれて来きたと
言いっても世間せけんは 信しんじない
あゝああほたる草ぐさ ほたる草ぐさ
旅路たびじのはての あぜ道みちで
おまえの面影おもかげ 見みる俺おれさ
あの水色みずいろの 静しずけさが
好すきと言いってた いじらしさ
汚けがれひとつも 知しらないおまえ
なんで出来できよう 道みちづれに
あゝああほたる草ぐさ ほたる草ぐさ
さすらう俺おれを 慰なぐさめて
つぼみを開ひらいて くれたのか
都みやこをすてた 俺おれだけが
知しっているのさ 純じゅんな恋こい
春はるを背せにして 乗のりつぐ汽車きしゃに
きょうも夕陽ゆうひが 燃もえつきる
あゝああほたる草ぐさ ほたる草ぐさ
旅路たびじの宿やどの ひとり寝ねは
おまえを夢見ゆめみて 寒さむかろう
このkono手teにni抱daけばkeba 折oれそうなresouna
ほそいhosoi体karadaのno やつだったyatsudatta
指yubiもふれずにmofurezuni 別wakaれてrete来kiたとtato
言iってもttemo世間sekenはha 信shinじないjinai
あゝaaほたるhotaru草gusa ほたるhotaru草gusa
旅路tabijiのはてのnohateno あぜaze道michiでde
おまえのomaeno面影omokage 見miるru俺oreさsa
あのano水色mizuiroのno 静shizuけさがkesaga
好suきとkito言iってたtteta いじらしさijirashisa
汚kegaれひとつもrehitotsumo 知shiらないおまえranaiomae
なんでnande出来dekiようyou 道michiづれにdureni
あゝaaほたるhotaru草gusa ほたるhotaru草gusa
さすらうsasurau俺oreをwo 慰nagusaめてmete
つぼみをtsubomiwo開hiraいてite くれたのかkuretanoka
都miyakoをすてたwosuteta 俺oreだけがdakega
知shiっているのさtteirunosa 純junなna恋koi
春haruをwo背seにしてnishite 乗noりつぐritsugu汽車kisyaにni
きょうもkyoumo夕陽yuuhiがga 燃moえつきるetsukiru
あゝaaほたるhotaru草gusa ほたるhotaru草gusa
旅路tabijiのno宿yadoのno ひとりhitori寝neはha
おまえをomaewo夢見yumemiてte 寒samuかろうkarou