洗あらい髪がみさえ 淋さびしげに
きしむ隠かくれ湯ゆ 旅たびの宿やど
来こないあなたと 知しりながら
待まてば夜明よあけが遠とおすぎる
叶かなうはずない 片恋かたこいを
泣ないているよな 宵よいの月つき
宿やどの浴衣ゆかたに 着替きがえても
ひとり哀かなしい 薄化粧うすげしょう
夢ゆめを見みたのが 悪わるいのと
責せめて吹ふくのか 夜よるの風かぜ
ふれてもらえぬ この胸むねの
恋こいを眠ねむらす 窓まどの月つき
飲のめば飲のむほど 涙なみだへと
かわるお酒さけのきりのなさ
呼よべど届とどかぬ この想おもい
抱だいて私わたしは 生いきて行いく
夜空そらにたどった 面影おもかげに
うるむおぼろな名残なごり月つき
洗araいi髪gamiさえsae 淋sabiしげにshigeni
きしむkishimu隠kakuれre湯yu 旅tabiのno宿yado
来koないあなたとnaianatato 知shiりながらrinagara
待maてばteba夜明yoaけがkega遠tooすぎるsugiru
叶kanaうはずないuhazunai 片恋katakoiをwo
泣naいているよなiteiruyona 宵yoiのno月tsuki
宿yadoのno浴衣yukataにni 着替kigaえてもetemo
ひとりhitori哀kanaしいshii 薄化粧usugesyou
夢yumeをwo見miたのがtanoga 悪waruいのとinoto
責seめてmete吹fuくのかkunoka 夜yoruのno風kaze
ふれてもらえぬfuretemoraenu このkono胸muneのno
恋koiをwo眠nemuらすrasu 窓madoのno月tsuki
飲noめばmeba飲noむほどmuhodo 涙namidaへとheto
かわるおkawaruo酒sakeのきりのなさnokirinonasa
呼yoべどbedo届todoかぬkanu このkono想omoいi
抱daいてite私watashiはha 生iきてkite行iくku
夜空soraにたどったnitadotta 面影omokageにni
うるむおぼろなurumuoborona名残nagoりri月tsuki