長ながい年月ねんげつの始はじまりの地点ちてんは
もうとうに見みえなくなっていた
あの時君ときくんが 笑わらってくれたから…
Mn… 何なんでもないや
ため息いきさえしみ入はいる乾かわいた心こころに
明あかりを灯ともして潤うるおすような なじんだ声こえと
仕草しぐさに僕ぼくは
ふと優やさしくなれたような気きがしたんだ
相変あいかわらず負まけず嫌きらいな君きみでも
上手うまくはいかない時ときもあるから
そんな時ときは抱かかえこまなくていいよ
今いまを駆かける君きみは僕ぼくの憧あこがれ
足たりない物ものを注そそぎ足たしては
虚像きょぞうと化かした僕ぼくを作つくり上あげていた
でも今いまならきっと違ちがう形かたちで
「僕ぼく」という価値かちを見出みいだせるだろう
ほんの些細ささいなことで心躍こころおどる時ときも
壊こわれそうになって塞ふさぎ込こむような日ひでも
どんな時ときにだって 何なにも変かわらない君きみの言葉ことばに
どれほど救すくわれただろう
いつか 今日きょうさえ過去かことなって
記憶きおくの先さきへ消きえ去さったとしても
今いまはそっとこの手てを握にぎりしめていよう
日々ひびのひとかけらを 離はなさぬように
はきなれた靴くつを履はいて 明日あしたも出でかけよう
長nagaいi年月nengetsuのno始hajiまりのmarino地点chitenはha
もうとうにmoutouni見miえなくなっていたenakunatteita
あのano時君tokikunがga 笑waraってくれたからttekuretakara…
Mn… 何nanでもないやdemonaiya
ためtame息ikiさえしみsaeshimi入haiるru乾kawaいたita心kokoroにni
明aかりをkariwo灯tomoしてshite潤uruoすようなsuyouna なじんだnajinda声koeとto
仕草shigusaにni僕bokuはha
ふとfuto優yasaしくなれたようなshikunaretayouna気kiがしたんだgashitanda
相変aikaわらずwarazu負maけずkezu嫌kiraいなina君kimiでもdemo
上手umaくはいかないkuhaikanai時tokiもあるからmoarukara
そんなsonna時tokiはha抱kakaえこまなくていいよekomanakuteiiyo
今imaをwo駆kaけるkeru君kimiはha僕bokuのno憧akogaれre
足taりないrinai物monoをwo注sosoぎgi足taしてはshiteha
虚像kyozouとto化kaしたshita僕bokuをwo作tsukuりri上aげていたgeteita
でもdemo今imaならきっとnarakitto違chigaうu形katachiでde
「僕boku」というtoiu価値kachiをwo見出miidaせるだろうserudarou
ほんのhonno些細sasaiなことでnakotode心躍kokoroodoるru時tokiもmo
壊kowaれそうになってresouninatte塞fusaぎgi込koむようなmuyouna日hiでもdemo
どんなdonna時tokiにだってnidatte 何naniもmo変kaわらないwaranai君kimiのno言葉kotobaにni
どれほどdorehodo救sukuわれただろうwaretadarou
いつかitsuka 今日kyouさえsae過去kakoとなってtonatte
記憶kiokuのno先sakiへhe消kiえe去saったとしてもttatoshitemo
今imaはそっとこのhasottokono手teをwo握nigiりしめていようrishimeteiyou
日々hibiのひとかけらをnohitokakerawo 離hanaさぬようにsanuyouni
はきなれたhakinareta靴kutsuをwo履haいてite 明日ashitaもmo出deかけようkakeyou