哀唄日夜 歌詞 星歴13夜 ふりがな付

力無ちからなく解ほどけた掌てのひらに重かさなる影かげ
今いまのぼくを表あらわすかのような道化どうけじみて
溢あふれ出でる想おもいに胸むねの奥おくが痛いたみ出だすよ
明あける日ひ、かけられる言葉ことば
「さようなら、またね…」

転ころんだまま、起おき上あがれない。
前まえが霞かすんでく、不思議ふしぎ…
降ふり出だした雨あめに紛まぎれ
流ながれてく嗚咽おえつみたい

きっと誰だれかが笑わらってるよ…
ううん、誰だれにも見みえてないよ。
微かすかな温ぬくもり
怖こわいままでいたくない
何者なにものかもわからない
怖こわいよまだ聞きこえない
君きみは此処ここに、いない?

叫さけびは今いま、宙ちゅうを舞まって
誰だれにも届とどかないのなら
この両手りょうては空くうを切きるよ
君きみを抱だきしめられない
バカみたいに泣なきたいのに
涙なみだが出でてこないの
君きみを想おもう、夢ゆめになんて、
行いき場ば失なくした今夜こんや、十六夜いざよい

あの日ひあの時ときあの場所ばしょ、
薄うすく下弦かげんの月つき
失なくしてしまうならいっそ此処ここで夢現ゆめうつつに
願ねがうことは罰ばつと罪つみを背負せおうことになれど
生いきる意味いみを見出みいだすことより幾いくらかまし

眠ねむったまま、起おきなくていい。
香かおるはずない残のこり香が
静しずけさにまだ馴染なじめない
壊こわれてく時計とけいみたい

きっと今いまなら笑わらってるの?…
ううん、そんなのわからないよ。
耳障みみざわりノイズ
怖こわいままでいたくない
何者なにものかもわからない
たった一ひとつの想おもいだけ
此処ここに君きみは、いない…

痛いたみなんて、なんでもない
忘わすれることに比くらべれば
喉のどは千切ちぎれ、苦くるしんでも
呼よび続つづけると決きめてる
其それが今いまを恨うらんだぼくの
誇ほこれる想おもいのそのまま
君きみを想おもう、君きみに想おもう、
君きみを想おもえど、十六夜いざよい

叫さけびは今いま、宙ちゅうを舞まって
誰だれにも届とどかないとして
この両手りょうては必要ひつようない
君きみを抱だきしめられない
バカでいいよ、ただ好すきだよ
溢あふれる涙なみだに濡ぬれて
君きみを想おもう、夢ゆめに見みてる、
ひとり歩あるき続つづける、春夏秋冬ひととせ