ムツノハナ 歌詞 AliA ふりがな付

空からっぽ 古ふるびたランドセルを
拾ひろった ほこりまみれの物置ものおき小屋ごや
開ひらいた 中なかにはしわくちゃの
手紙てがみが転ころがっていたとさ

扉とびらも 閉しめずに手てにとって
部屋べやに持もち帰かえっては微笑ほほえんだ
あの子こだ あの頃ころ好すきだった
忘わすれかけていた名前なまえだ

悪あくじゃないよ そりゃ苦くではあるよ
楽らくじゃないよなあ
このままでいいやと
誰だれかが囁ささやいて
嘘うそじゃないよ あの日ひの言葉ことばは
そう たしかに
片隅かたすみで眠ねむっていたんだ

手紙てがみを片手かたてに飛とび乗のった
ここは 独ひとり占じめの車両しゃりょうだ
口笛くちぶえなんかを吹ふいてさ
景色けしきでも見みてやるからな

記憶きおくを辿たどって歩あるいても
虚むなしさばかりが募つのって
今いまでも 元気げんきにやってるよ
一言ひとこと言いえたなら

悪あくになるよ 酷こくではあるけど
仕方しかたないよなあ
このままじゃダメだと
叱しかってくれるかな
途方とほうも無ない 時ときを超こえたって
揺ゆるがないから
たまに思おもい出だそうよ

手てのひらに六むっつの花はな
すぐに消きえるけども
忘わすれないよ 暖あたたかいよ
だってあの日ひと同おなじだから

いつもずっとここにいるからさ
受うけ止とめるよ 待まっているから
心こころと心こころで話はなしをしようよ
僕ぼくと君きみの2人ふたりで

消きえるまで 共ともに永遠えいえんに
描えがけたらな

悪あくじゃないよ そりゃ苦くではあるよ
楽らくじゃないよなあ
このままでいいやと
誰だれかが囁ささやいて
嘘うそじゃないよ あの日ひの言葉ことばは
そう たしかに
手紙てがみでも書かくかな