山ざくら恋歌 歌詞 好美 ふりがな付

雪ゆきどけ水みずの せせらぎが
知しらせる春はるに 膨ふくらむつぼみ
人目ひとめを忍しのぶ 恋こいでいい
里さとに咲さけない 花はなでいい
霧かすみか 雲くもか ほんのりと
山路やまじを 飾かざる 山やまざくら

結むすべぬ縁えにし 知しりながら
逢瀬おうせの夜よるに とろける心こころ
逢あえる日ひあれば 怖こわくない
ひとり 待まつのも 辛つらくない
月夜つきよか 星ほしか こっそりと
通かよい路じ照てらす 山やまざくら

あなたの指ゆびで 手折たおられて
おんなの命いのち 咲さかせて散ちらす
色いろづく肌はだが 恥はずかしい
あなた ひとりに 開ひらく花はな
現うつつか 夢ゆめか はんなりと
恋路こいじを 染そめる 山やまざくら