Closed Ovation 歌詞 ZAQ ふりがな付

街まちが閉とじてしまった
地球ちきゅうも目めを瞑つぶる
靡なびく 風かぜは 絶妙ぜつみょうにぬるいわ
あの子この匂においさえも忘わすれて
プルースト効果こうかに頼たよる情なさけなさに縋すがった

「どれだけ凄すごいテクニックも 繊細せんさいな機微きびも
聞きこえないので 意味いみがない いらない」
要いらないの?
唱となえる声こえは 歌うたにならない

怒いかりが欲ほしくてたまらないんだ
歓声かんせいも足たりない
喝采かっさいもない
熱狂ねっきょうが僕ぼくには足たりない
負まけるな と君きみは難むずかしいことを言いう
理性りせいが焼やき切きれる 時世じせいの風かぜは凪なぐ
ただ無力むりょくな叫さけびとなって消きえた

眠ねむれば夜よるがきてた
朝あさの月つきから 寂光じゃっこうが漏もれてたんだ
夢ゆめは終おわるまで現実げんじつ
100日にち後ご死しぬ彼かれも まだ生いきてた

ヒーローになりたい少年しょうねん 夢ゆめみる文学ぶんがく少女しょうじょ
「憧あこがれた星ほし 今いまはどこにいるのだろうか?」
記憶きおくの中なかに 生いきさせて

完結かんけつしてないストーリーなのに
エピローグの続つづきみたいな人生じんせいはごめんだよ
閉とじた世界せかいでもがく音おと
誰だれもが 居場所いばしょを探さがしてる音おとだった

地球ちきゅうの永ながい まばたきが終おわる
その時ときを待まち焦こがれてる君きみがいるから
僕ぼくは一人ひとりじゃなかったよ

どうかその手てで揺ゆさぶってくれよ
頭あたまの中なか 大声おおごえで 叫さけぶことに疲つかれたんだ
負まけるな と君きみは当あたり前まえに言いう
宴うたげの音おとがする 君きみに口付くちづけてる
ああ無意味むいみな叫さけびが意味いみをもつ