夜行ノ雨 歌詞 ORESAMA ふりがな付

雨あめよ聞きかないで 震ふるえる声こえを聞きかないで
癒いえぬ傷きずを掻かき立たてては 白々しらじら 消きえていくか

月つきの明あかりが紡つむぎ出だす影かげのなか 僕ぼくは今日きょうも光ひかりを宿やどす
暑あつい日差ひざしに焼やかれたカラダ 冷ひえた風かぜにそっと身みを晒さらして
音おともなく降ふりつづく夜よるにひとり 誰だれもいない部屋へやに浮うかび上あがる孤独こどく
雫しずくは無数むすうの感情かんじょう誘いざない 流ながれていくの 流ながれていくの

雨あめよ聞きかないで 震ふるえる声こえを聞きかないで
憂うれう僕ぼくを 嘲笑あざわらうように 窓まど伝つたわる雨粒あまつぶ とけていく
雨あめよ聞きかないで 泣なき出だす声こえを聞きかないで
見みえぬフリを貫つらぬいては 白々しろじろ 消きえていくから

時計とけいの針はりが刻きざむ音おとだけが今いま ポツリポツリ 飽あきずに響ひびく
瞬またたく途中とちゅう なぞる記憶きおくの跡あとに 喰くらう痛いたみ 目めを逸そらして

糸いとを手繰たぐるように あどけない自分じぶんの姿すがた 見みつめて
そのままで在あってと 虚むなしくこぼす独白どくはく
雫しずくは無数むすうの物語ものがたり背負せおい 流ながれていくの 流ながれていくの

雨あめよ聞きかないで 泣なき伏ふす声こえを聞きかないで
沈しずむ心こころ 揺ゆさぶっては 白々しろじろ 消きえていくから

雨あめが明あけていく 煌きらめく夜よるに明あけていく

あぁ 今いまにも この胸むね 張はり裂さけそう
雨あめよ行いかないで 僕ぼくを残のこして行いかないで
消きえぬ傷きずを掻かき立たてては またひとり 眠ねむれぬ夜半やはん