おれのこの手ての 小ちいさな傷きずは
おまえがつけた 爪つめのあと
夜風よかぜがしみる いたみより
別わかれないでと 泣なく声こえが
おれの背中せなかに おれの背中せなかに
つきささる
すがるお前まえを 抱だきしめながら
涙なみだが胸むねに ふきあげる
おまえがほしい 幸福こうふくの
かけらも一ひとつ 残のこせない
おれは死しぬほど おれは死しぬほど
つらかった
ひとり爪つめあと 唇くちびるあてて
男おとこがいまは むせび泣なく
おまえの細ほそい 指ゆびさきに
こめた女おんなの 悲かなしみが
おれの心こころに おれの心こころに
痛いたむから
おれのこのorenokono手teのno 小chiiさなsana傷kizuはha
おまえがつけたomaegatsuketa 爪tsumeのあとnoato
夜風yokazeがしみるgashimiru いたみよりitamiyori
別wakaれないでとrenaideto 泣naくku声koeがga
おれのoreno背中senakaにni おれのoreno背中senakaにni
つきささるtsukisasaru
すがるおsugaruo前maeをwo 抱daきしめながらkishimenagara
涙namidaがga胸muneにni ふきあげるfukiageru
おまえがほしいomaegahoshii 幸福koufukuのno
かけらもkakeramo一hitoつtsu 残nokoせないsenai
おれはoreha死shiぬほどnuhodo おれはoreha死shiぬほどnuhodo
つらかったtsurakatta
ひとりhitori爪tsumeあとato 唇kuchibiruあててatete
男otokoがいまはgaimaha むせびmusebi泣naくku
おまえのomaeno細hosoいi 指yubiさきにsakini
こめたkometa女onnaのno 悲kanaしみがshimiga
おれのoreno心kokoroにni おれのoreno心kokoroにni
痛itaむからmukara