鉛の冠 歌詞 有機酸 feat. 初音ミク ふりがな付

「言いい訳わけばっかりね、アンタって」
あの人ひとにそっくりな笑窪えくぼも 二重ふたえ 真黒まっくろな髪かみの毛けも
本当ほんとうに 腹はらが立たつな

「生憎あいにくがっかりね、雨あめだって」
あたしにそっくりな身体からだも
偏ひとえに皆様みなさまのお陰様かげさま
もうすぐ春はるが来くるな

いずれ家うちを出でていく 繁華街はんかがい
スクランブル 蒸ふかした街路がいろに
ちょっと売うりましょう またつらつらと
愛想笑あいそわらいはお手ての物ものなんだけどな

きっと愛あいは此処ここには無ないと解わかってて
夢ゆめを見みせては 奪うばわれて
甘あまいのは苦手にがてだったのに
いっそ会あいに行いきたくて
痛いたいのにどうして?
なりたくなかったのにな
ああ、 もう吐はきそうだ


「叱しかられてばっかね、あんたって」
駅前えきまえ立たつぽっぽにそっくりな
色いろも 声こえも 耳みみの形かたちも
全部ぜんぶ 全部ぜんぶ 隠かくしておいで

道みちに連つらなる人ひとは半透明はんとうめい
透すけて見みえる心こころは最後さいごに
「やっぱ産うみましょう」
また訥々とつとつと
溢あふれる言葉ことばは どうせ 届とどかないし

いっそ何なにも此処ここには無ないと遮さえぎって
二人ふたりぼっちと 小ちいさな手て
それだけで 別べつに良いいんだけど
ずっと前まえから触ふれたくて
辛つらい振ふりしないで
聞ききたくなかったのにな
ああ、 もう泣なきそうだな

apple
human
people
life

曖昧あいまいな描写びょうしゃで切きり取とる母性ぼせいはいつも
首くびを絞しめて感かんじさせる white
あの細腕ほそうで
不幸ふこう自慢じまんは聞ききたくないんだ
腹はらの中なかのおばけが目めを覚さます

子供染こどもじみた 態度たいど 泣なき叫さけぶ
なんでまた? 今いま まさに
泥どろの様ように暗くらく冷ひえた
鼻はなを突つく flavor
例たとえ話ばなしにもならない
戒いましめ 惨みじめ 咎とがめられそうな
罪つみの重おもさは?

きっと愛あいは此処ここには無ないと解わかってて
夢ゆめを見みせては 奪うばわれて
甘あまいのは苦手にがてだったのに

いっそ会あいに行いきたくて
痛いたいのにどうして?
なりたくなかったのにな
ああ、 もう

吐はきそうだ