青色写真 歌詞 沢井美空 ふりがな付

｢笑わらって笑わらって｣ってそう言いうでしょきっと
足あしを止とめて息いきを吸すって今いま
突つき抜ぬけるように果はてしない空そら

海岸沿かいがんぞいをどこまでも宛あても無なく歩あるいていた
波なみは急いそいで足跡消あしあとけして
僕ぼくはまた何なにかに焦あせっていたんだ

風かぜに揺ゆれる髪頬かみほおに砂すなつけた横顔よこがお
瞬またたきでシヤッターを切きるように
何気なにげない今いまを 過すぎていく日々ひびを
抱だきしめてたくなった

｢笑わらって 笑わらって｣って君きみの声こえがしたんだ
足あしを止とめ 振ふり返かえれば 目めの前広まえひろがる 果はてしない空そら
その眼めが写うつしてたのは
いつも 変かわらずに僕ぼくらを包つつみ込こむ優やさしい色いろ
あぁ 世界せかいはこんなに綺麗きれいだったんだ

水平線すいへいせんのようにずっと続つづいていく気きがした日々ひびは
思おもったよりも曖昧あいまいで ふとした拍子ひょうしに塗ぬり替かえてしまえる

指ゆびの間あいだを するりすり抜ぬけて落おちる
探さがそうとしなかった星ほしの砂すな
当あたり前まえのように 零こぼれていったね幼おさなき夢ゆめのかけら

｢笑わらって 笑わらって｣ってはしゃいでたあの日ひを
思おもい出だす度たび,昔描むかしかいた未来みらいと比くらべたりした
急いそいで大人おとなになろうと背伸せのびしたかかとをつけて
もう一度息いちどいきを吸すうよ 今いま 君きみには僕ぼくがどう映うつるかな

ねえ「笑わらって笑わらって｣つてそう言いうでしょきっと
足あしを止とめ振ふり返かえれば目めの前広まえひろがる果はてしない青あお
レンズの向むこうに見みえた無邪気むじゃきな笑顔えがおが今いまも
確たしかな勇気ゆうきをくれる
ああ世界せかいはこんなにこんなにも綺麗きれいだったんだ