よみ:しずんだうたひめ
沈んだ歌姫 歌詞
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Sound Horizon
- 2007.11.17 リリース
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第十二巻だいじゅうにかん 741ページ…
二人ふたりの歌姫うたひめ 沈しずむのはいずれか…
紅あかの歌姫うたひめと称しょうされし フィレンツァ領主りょうしゅ フィレンツァ公爵家こうしゃくいえの令嬢れいじょう
ロベリア・マリア・デッラ・フィレンツァの手番Turn
遊戲盤ばんの上うえを駒こまが進すすむ…
(Firenza Naporta Patrono de ロベリア)
歌うたえ!紅の歌姫ロベリア 目指めざす舞台ぶたいは
優雅にして華美なるElegante e Sfarzoso麗うるわしの王都ロマーナ
蒼あおの歌姫うたひめと称しょうされし ミラーナ領主りょうしゅ ビスコンティエ公爵家こうしゃくいえの令嬢れいじょう
ジュリエッタ・シモーネ・デル・ビスコンティエの手番Turn
代かわる代かわる駒こまは進すすみ…
(Milana Venera Patrono de ジュリエッタ)
歌うたえ!蒼の歌姫ジュリエッタ 目指めざす舞台ぶたいは
優雅にして華美なるElegante e Sfarzoso憧あこがれの王都ロマーナ
紅あかく燃もえ上あがる情熱じょうねつの歌声うたごえと華はなやかな容姿Figura
私わたしこそが最高の歌姫Regina
諸侯しょこうを巻まき込こんで 宮廷きゅうていに蠢うごめく影かげは 権謀けんぼうの黒くろき獣Bestia 争あらそい
の宴Festaは続つづく…
田舎貴族の娘ジュリエッタが望のぞむには不遜ふそんな 至尊しそんの寶冠Tiara
頭上ずじょうに戴いただくのは紅の歌姫ロベリアこそが相応ふさわしい…
時ときは…イタニア暦こよみ312年ねん
国王こくおうモンテフェルトラーノ四世よんせい 突然とつぜんの崩御ほうぎょ
若わかき王太子おうたいしアレッサンドロ
アレッサンドロ一世いっせいとして即位そくい
イタニア<最高さいこうの歌姫うたひめ>を
王妃おうひとして迎むかえるという勅令ちょくれいを発布はっぷ
野心やしんを抱だいた地方領主ちほうりょうしゅ/門閥貴族もんばつきぞく
各々おのおのに歌姫うたひめを立たて王都おうとを目指めざし進撃しんげき…
「まぁ、お父様ととさまったら。ウフフ…」
「下賎げせんな歌姫うたひめなど身分みぶんの卑いやしい売女ばいおんなも同おなじ。
まして逆賊ぎゃくぞくの娘むすめなど売女以下ばいおんないかの面汚つらよごし。」
「可愛かわいいロベリア…最高さいこうの歌姫うたひめはお前まえだよ…」
「あら。ウフフ…。頼たよりにしてますわ、お父様ちちさま」
駈かける駆かける獣Bestia…
高値たかねで売うれるなら娘むすめでも売うれ
売値うりねは望のぞむ得える限かぎり高たかく
猛たける猛たける獣Bestia…
敵てきを売うれ 味方みかたを売うれ
他人たにんの娘むすめなど底値そこねで売うりつけてやれ
咆ほえる吼ほえる獣Bestia…
弑逆しいぎゃくを謀はかった逆賊ぎゃくぞくとして
デル・ビスコンティエ一門処刑いちもんしょけい
屠ほふる屠ほふる獣Bestia…
逃亡とうぼうを図はかった国賊こくぞくとして
デル・ビスコンティエ令嬢れいじょうを処断しょだん
「ジュリエッタ…お前まえは最高さいこうの歌姫うたひめ、我わが一門いちもんの希望きぼうだ。
私わたしの力ちからが及およばないばかりに…すまなかったね。
せめてお前まえだけでも逃にげなさい」
「騙だまし騙だまされ…殺ころし殺ころされ…よく飽あきもせぬものだ…
全すべては遊戯Gameに過すぎぬ…予よを生うみ堕おとした…
この世界せかいに復讐ふくしゅうする為ためのな…!」
逃にげる乙女おとめと 追おい駆かける獣Bestia
紅糸あかいとで手繰たくる 操り人形Marionetta
繰くり返かえされる 歌劇Lirica 悲劇Tragedia
紅糸あかいとで手繰たくる 操り人形Marionetta
牙きばを剥むいた獣Bestia 追おい詰つめられた断崖だんがい
歌うたを奪うばわれた歌姫うたひめ 世界せかいまでも奪うばわれ…
「ロベリア!ロベリア!」
「ロベリア王妃陛下万歳おうひへいかばんざい!(Viva! Roberia Evviva!)」
「──お父様とうさま!」
蒼あおい空そら 碧あおい海うみ 飛とび去さりぬ白鴉はくあ 沈しずみ逝ゆく歌姫うたひめ
歌姫うたひめジュリエッタの沒後ぼつごご…王妃おうひロベリア在位僅ざいいわずか三年さんねんにして
寵妃ちょうきビアトリジェ宰相さいしょうガレアッツォらの共謀きょうぼうにより 歴史れきしの闇やみに沈しずむ…
君きみよ驕おごることなかれ 我等われら
歴史れきしという大海たいかいに漂ただよう小舟こぶねに過すぎぬ
盛者必衰じょうしゃじゃひっすい 沈しずマヌ者ものハナシ…
二人ふたりの歌姫うたひめ 沈しずむのはいずれか…
紅あかの歌姫うたひめと称しょうされし フィレンツァ領主りょうしゅ フィレンツァ公爵家こうしゃくいえの令嬢れいじょう
ロベリア・マリア・デッラ・フィレンツァの手番Turn
遊戲盤ばんの上うえを駒こまが進すすむ…
(Firenza Naporta Patrono de ロベリア)
歌うたえ!紅の歌姫ロベリア 目指めざす舞台ぶたいは
優雅にして華美なるElegante e Sfarzoso麗うるわしの王都ロマーナ
蒼あおの歌姫うたひめと称しょうされし ミラーナ領主りょうしゅ ビスコンティエ公爵家こうしゃくいえの令嬢れいじょう
ジュリエッタ・シモーネ・デル・ビスコンティエの手番Turn
代かわる代かわる駒こまは進すすみ…
(Milana Venera Patrono de ジュリエッタ)
歌うたえ!蒼の歌姫ジュリエッタ 目指めざす舞台ぶたいは
優雅にして華美なるElegante e Sfarzoso憧あこがれの王都ロマーナ
紅あかく燃もえ上あがる情熱じょうねつの歌声うたごえと華はなやかな容姿Figura
私わたしこそが最高の歌姫Regina
諸侯しょこうを巻まき込こんで 宮廷きゅうていに蠢うごめく影かげは 権謀けんぼうの黒くろき獣Bestia 争あらそい
の宴Festaは続つづく…
田舎貴族の娘ジュリエッタが望のぞむには不遜ふそんな 至尊しそんの寶冠Tiara
頭上ずじょうに戴いただくのは紅の歌姫ロベリアこそが相応ふさわしい…
時ときは…イタニア暦こよみ312年ねん
国王こくおうモンテフェルトラーノ四世よんせい 突然とつぜんの崩御ほうぎょ
若わかき王太子おうたいしアレッサンドロ
アレッサンドロ一世いっせいとして即位そくい
イタニア<最高さいこうの歌姫うたひめ>を
王妃おうひとして迎むかえるという勅令ちょくれいを発布はっぷ
野心やしんを抱だいた地方領主ちほうりょうしゅ/門閥貴族もんばつきぞく
各々おのおのに歌姫うたひめを立たて王都おうとを目指めざし進撃しんげき…
「まぁ、お父様ととさまったら。ウフフ…」
「下賎げせんな歌姫うたひめなど身分みぶんの卑いやしい売女ばいおんなも同おなじ。
まして逆賊ぎゃくぞくの娘むすめなど売女以下ばいおんないかの面汚つらよごし。」
「可愛かわいいロベリア…最高さいこうの歌姫うたひめはお前まえだよ…」
「あら。ウフフ…。頼たよりにしてますわ、お父様ちちさま」
駈かける駆かける獣Bestia…
高値たかねで売うれるなら娘むすめでも売うれ
売値うりねは望のぞむ得える限かぎり高たかく
猛たける猛たける獣Bestia…
敵てきを売うれ 味方みかたを売うれ
他人たにんの娘むすめなど底値そこねで売うりつけてやれ
咆ほえる吼ほえる獣Bestia…
弑逆しいぎゃくを謀はかった逆賊ぎゃくぞくとして
デル・ビスコンティエ一門処刑いちもんしょけい
屠ほふる屠ほふる獣Bestia…
逃亡とうぼうを図はかった国賊こくぞくとして
デル・ビスコンティエ令嬢れいじょうを処断しょだん
「ジュリエッタ…お前まえは最高さいこうの歌姫うたひめ、我わが一門いちもんの希望きぼうだ。
私わたしの力ちからが及およばないばかりに…すまなかったね。
せめてお前まえだけでも逃にげなさい」
「騙だまし騙だまされ…殺ころし殺ころされ…よく飽あきもせぬものだ…
全すべては遊戯Gameに過すぎぬ…予よを生うみ堕おとした…
この世界せかいに復讐ふくしゅうする為ためのな…!」
逃にげる乙女おとめと 追おい駆かける獣Bestia
紅糸あかいとで手繰たくる 操り人形Marionetta
繰くり返かえされる 歌劇Lirica 悲劇Tragedia
紅糸あかいとで手繰たくる 操り人形Marionetta
牙きばを剥むいた獣Bestia 追おい詰つめられた断崖だんがい
歌うたを奪うばわれた歌姫うたひめ 世界せかいまでも奪うばわれ…
「ロベリア!ロベリア!」
「ロベリア王妃陛下万歳おうひへいかばんざい!(Viva! Roberia Evviva!)」
「──お父様とうさま!」
蒼あおい空そら 碧あおい海うみ 飛とび去さりぬ白鴉はくあ 沈しずみ逝ゆく歌姫うたひめ
歌姫うたひめジュリエッタの沒後ぼつごご…王妃おうひロベリア在位僅ざいいわずか三年さんねんにして
寵妃ちょうきビアトリジェ宰相さいしょうガレアッツォらの共謀きょうぼうにより 歴史れきしの闇やみに沈しずむ…
君きみよ驕おごることなかれ 我等われら
歴史れきしという大海たいかいに漂ただよう小舟こぶねに過すぎぬ
盛者必衰じょうしゃじゃひっすい 沈しずマヌ者ものハナシ…