ハロー、ワールド 歌詞 家の裏でマンボウが死んでるP feat. 初音ミク ふりがな付

「触ふれるな お前まえも人間にんげんのくせに」
気位きぐらいの高たかい猫ねこの紳士しんしは声こえを絞しぼるが
血ちを流ながしすぎたその体からだに力ちからはなく
抱だき上あげると羽はねのように軽かるかった

紳士しんし、どうか今いまは静しずかに
僕ぼくは車くるまがあなたの上うえを走はしるのを見みました
例たとえあなたが拒絶きょぜつしようとも
見過みすごすわけにはいきません

「なぜ私わたしの言葉ことばがわかる」と
紳士しんしは訝いぶかしげに髭ひげを揺ゆらす
その嫌悪けんおの目めは見慣みなれていた
僕ぼくは半分猫はんぶんねこなんです

ハロー、ワールド
あなたの世界せかいに
関かかわらせてくれませんか
ハロー、ワールド
どちらにも入いれない
僕ぼくにどうか一歩目いっぽめを
ハロー、ハロー

「君きみは人間にんげんの姿すがたを選えらんだ
ならば人間にんげんとして生いきるべきだろう」
彼かれらもあなたと同おなじなのです
自分じぶんと違ちがうのが怖こわいのです

ちっぽけなくせに恐おそれられる
半端はんぱな僕ぼくには半分はんぶんしか
わからないかもしれませんが
どうか声こえを聞きかせて

ハロー、ワールド
「君きみは実じつに愚おろかだ
どちらからも敵てきとして見みられ」
ハロー、ワールド
「どちらにも味方みかたする
愚おろかで不憫ふびんな少年しょうねんだ」
ハロー、ハロー

病院びょういんまで持もたない最後さいごの息いきを
紳士しんしは僕ぼくに向むけた

「ハロー、ワールド
誰だれかを半分はんぶんでも
わかればそれは魔法まほうのようだ
ハロー、ワールド
それほど誰だれもが遠とおい
それでも呼よびかけ続つづけなさい
ハロー、ハロー」