墨すみを擦すり擦すれども 描えがけない夢ゆめが
浮うかんでは消きえた 泡沫うたかたの海うみへ
底そこに溜たまり溜たまった 墨汁ぼくじゅうの嵯峨さが
揚あげうる陸りくで 寄よせては返かえす
三十路みそじの波なみを 越こえてもまだ見みぬ
柔やわらかな艶あでやかな 嗚呼ああ 宝満ほうまん船せん
意気地いくじなしと罵ののしられたのは 遥はるか彼方かなた遠とおく遠とおのく 嗚呼ああ
教おしえて 頼たのむから教おしえて 強つよく激はげしい筆ふでの使つかい方かた
竪たて・横よこ・はね・はらい 愛あいの書初かきぞめ 憧あこがれの筆ふでオロジー
隅すみに置おけない貴方あなた 言いわれたい台詞せりふ
紅べにさし指ゆびは 唇くちびるをなぞる
触ふれる女波めなみの 浮うき沈しずみの中なか 滑なめらかな朧おぼろげな 嗚呼ああ 黒くろ毛氈もうせん
夢ゆめから覚さめ硯すずりに向むかえば 春はるは彼方かなた遠とおく遠とおのく 嗚呼ああ
教おしえて 頼たのむから教おしえて 清きよく正ただしい筆ふでの使つかい方かた
止とめ・点てん・そり・まがり 愛あいの書初かきぞめ 憧あこがれの筆ふでオロジー
教おしえて 頼たのむから教おしえて 強つよく激はげしい筆ふでの使つかい方かた
教おしえて 頼たのむから教おしえて 清きよく正ただしい筆ふでの使つかい方かた
竪たて・横よこ・はね・はらい 愛あいの書初かきぞめ 憧あこがれの筆ふでオロジー
墨sumiをwo擦suりri擦suれどもredomo 描egaけないkenai夢yumeがga
浮uかんではkandeha消kiえたeta 泡沫utakataのno海umiへhe
底sokoにni溜taまりmari溜taまったmatta 墨汁bokujuuのno嵯峨saga
揚aげうるgeuru陸rikuでde 寄yoせてはseteha返kaeすsu
三十路misojiのno波namiをwo 越koえてもまだetemomada見miぬnu
柔yawaらかなrakana艶adeやかなyakana 嗚呼aa 宝満houman船sen
意気地ikujiなしとnashito罵nonoshiられたのはraretanoha 遥haruかka彼方kanata遠tooくku遠tooのくnoku 嗚呼aa
教oshiえてete 頼tanoむからmukara教oshiえてete 強tsuyoくku激hageしいshii筆fudeのno使tsukaいi方kata
竪tate・横yoko・はねhane・はらいharai 愛aiのno書初kakizoめme 憧akogaれのreno筆fudeオロジorojiー
隅sumiにni置oけないkenai貴方anata 言iわれたいwaretai台詞serifu
紅beniさしsashi指yubiはha 唇kuchibiruをなぞるwonazoru
触fuれるreru女波menamiのno 浮uきki沈shizuみのmino中naka 滑nameらかなrakana朧oboroげなgena 嗚呼aa 黒kuro毛氈mousen
夢yumeからkara覚saめme硯suzuriにni向muかえばkaeba 春haruはha彼方kanata遠tooくku遠tooのくnoku 嗚呼aa
教oshiえてete 頼tanoむからmukara教oshiえてete 清kiyoくku正tadaしいshii筆fudeのno使tsukaいi方kata
止tome・点ten・そりsori・まがりmagari 愛aiのno書初kakizoめme 憧akogaれのreno筆fudeオロジorojiー
教oshiえてete 頼tanoむからmukara教oshiえてete 強tsuyoくku激hageしいshii筆fudeのno使tsukaいi方kata
教oshiえてete 頼tanoむからmukara教oshiえてete 清kiyoくku正tadaしいshii筆fudeのno使tsukaいi方kata
竪tate・横yoko・はねhane・はらいharai 愛aiのno書初kakizoめme 憧akogaれのreno筆fudeオロジorojiー