アイトゥ 歌詞 ぐちり feat. KAITO ふりがな付

ある朝あさ　漫そぞろ歩あるく破落戸ごろつき
いつも通とおり　つまらない日々ひびに
思おもい立たつ日ひに人神ひとかみなしと
高括たかくくっては　悪事あくじを繰くり返かえす

人ひとを殺あやめ盗ぬすみ繰くり返かえし
縄なわを打うたれ　退屈たいくつな日々ひびに
気紛きまぐれ　避さけた蜘蛛くもを横目よこめに
大泥坊おおどろぼうは断頭台だんとうだいの上うえ　

曰いわく「善行ぜんこうに報むくいを」と
願ねがい　祈いのっていた　その意図いとは
誰だれの目めにも映うつることは無なかった

アイトゥ　アイトゥ
私わたしは生うまれたのが間違まちがいなの？
何なにも知しらないままで生いきてきた
その終着点しゅうちゃくてんこそが地獄じごくだった

宛あてら　厭離穢土えんりえど
分わからず屋共やどもに別わかれを告つげる
左様さようなら　そうして私わたしは人ひとを辞やめた


ある朝あさ　漫そぞろ歩あるく御仏みほとけ
いつも通どおり　穏おだやかな日々ひびに
思おもい立たつ日ひに人神ひとかみなしと
覗のぞき込こんだ　水面すいめんの上うえ

ロータスの隙間すきま　浄土じょうどの逆様さかさま
どんな御様子ごようすか　ご覧らんの有様ありさま
不揃ふぞろいな雑魚ざこが　溢あふれた奈落ならくか
一人ひとりの男おとこが　罪つみを贖あがなっていた

曰いわく「善行ぜんこうに報むくいを」と
救すくい　齎もたらした　その意図いとは
彼かれの心こころに聞きき届とどくのか


アイトゥ　アイトゥ
私わたしはただ生いきてきただけなのに
何故極楽なぜごくらくも往いけず　血ちの底そこで
腐くさり続つづけて　尚なお　死しに続つづけている？

神様かみさま　仏様ほとけさま
誰だれでもいい　なぁ助たすけてくれ
藻掻もかくばかり　やるせない日々ひびに
一筋ひとすじの糸いとが目めの前まえに現あらわれた

アイトゥ　アイトゥ
私わたしは間違まちがってなんていなかっただろう？
何なにも知しらないままで生いきてきた
だから私わたしは何一なにひとつ悪わるくないんだ

さらば　蛆虫共うじむしとも
邪魔じゃまするなら　今いまここで死しね
左様さようなら　そうして私わたしは人ひとを辞やめた


曰いわく「善行ぜんこうに報むくいを」と
意図いとしたはずだったその糸いとは

いとも容易たやすく切きれてしまいましたとさ