絵空事スパイラル 歌詞 御神楽星鎖(大西沙織) ふりがな付

夢ゆめからの退席たいせきを延長えんちょう　睡眠すいみんも考かんがえも浅あさいらしい
気怠けだるさと疼うずきだす傷痕きずあと
寝ねても覚さめても逃のがれられないのに

螺旋らせんの途中とちゅうで見みつけたのは
スプーンひとさじ分ぶんの“甘あまさ”
いくら混まぜても私わたしに溶とけないそれを
それでも懸命けんめいに掻かき集あつめて……でも

絵空事えそらごとスパイラル　ユラユラユラリ五里霧中ごりむちゅう
夢ゆめが言葉ことばになる
「笑わらって!」
迷まよいを奪うばい去さる　グラグラグラリ揺ゆさぶって
私わたしの事ことを連つれ出だした
『少女しょうじょ』と『甘あまさ』が溶とけて混まざりあって
そのレシピはどうやら形かたちになったみたいね?

優雅ゆうがにソツが無ないとレッテル
指針ししんの向むきが再度狂さいどくるってる
絵えに描えがいた餅もちの味あじ、知しってる?
……絶望ぜつぼうするわ　理想りそうとの乖離かいりに

沈しずむ最中さいちゅうに見みつけたのは
スプーンひとさじ分ぶんの『苦味にがみ』
とても自然しぜんに私わたしに溶とけたそれは
“涙なみだ”の形かたちになって溢あふれてきた

絵空事えそらごとスパイラル　早はやくお家いえに帰かえりましょう
傷口晒きずぐちさらさずに隠かくして
女神めがみなんかじゃないの　美うつくしさなどどこにもない
私わたしの中なかに重かさなった少女しょうじょは『苦味にがみ』さえも『深ふかみ』だと言いって
笑わらってすぐにレシピを書かき換かえていた

螺旋らせんの途中とちゅうで見みつけたのは　スプーンひとさじ分ぶんの『甘あまさ』
いくら混まぜても私わたしに溶とけないそれを　必死ひっしに集あつめたの

絵空事えそらごとスパイラル　抜ぬけ出だすために無我夢中むがむちゅう
夢ゆめが現実げんじつになる
「一緒いっしょに!」
楽たのしみの倍ばいある　自責じせきの念ねんは消きえずとも
私わたしの事ことを連つれ出だした
『少女しょうじょ』と『甘あまさ』も『苦味にがみ』も全すべてが混まざり溶とけあったレシピを
“幸しあわせ”と名付なづけた

「……ありがとう、おはよう」