幽霊であるし 歌詞 ニガミ17才 ふりがな付

「幽霊ゆうれいである もう幽霊ゆうれいである」
雨あめに唄うたえば AM2:00台だいの雨あめに唄うたえば
10代だいで覚おぼえた シツの悪わるい小銭こぜにだけ持もって
半透明はんとうめいに食くらいつきながら
食くらいつき越こしては 夜よるを怯おびえる そう幽霊ゆうれいである

「幽霊ゆうれいであるがおよそ異次元いじげんではない問題もんだい」
と黒板こくばんを裏うらっ返かえしながら始はじまる40～50(分ぶん)
(ABC)(123)では無なく「全すべては幽霊ゆうれいである」
食後しょくごのぼーっとした頭あたまに 心地ここちいいほどのBPM

甘あまい偏頭痛へんずつうが to to to と脈打みゃくうち 給食きゅうしょくの牛乳ぎゅうにゅうと混まざってく
なんの間違まちがいか カフェ・ラ・テの匂におい漂ただよう教室きょうしつ
にまどろむ to to to と包くるまった 歯切はぎれ悪わるい授業じゅぎょうも
なんの間違まちがいか 雨あめに触ふれて蘇よみがえる

鼻先はなさきに迫せまってくる夜よるは もがいて もがいて もがいて 絡からみついてく
もう雨あめも手伝てつだって吸きゅう着きるって 黒くろく貼はり付ついて
上書うわがきに容赦ようしゃない夜よるを めくって めくって めくっては 軽かるくなってく
嗚呼ああ もう何なんでもかんでも幽霊ゆうれいで 浮遊ふゆうしてるようで

幽霊ゆうれいであるし もう幽霊ゆうれいであるし
曖昧あいまいな記憶きおくごと消きえながら 祟たたってる最中さいちゅうかもしれない

甘あまい後遺症こういしょうも to to to と脈打みゃくうち 先週せんしゅうの夜よるに混まじってく
なんの間違まちがいか 母親ははおやの色味いろみたる存在感そんざいかん
にぶつかって to to to と産うまれた すぐに夜よるは始はじまる
なんの間違まちがいか ひねり着つきたての今いまも怯おびえて

鼻先はなさきに迫せまってくる夜よるを もがいて もがいて もがいて 絡からみついてく
もう有明ありあけ産さん海苔のりみたいに 深ふかく貼はり付ついて
色彩しきさい 模様もようもない夜よるは めくって めくって めくっては 薄うすくなってく
嗚呼ああ もう何なんでもかんでも幽霊ゆうれいで 浮遊ふゆうしてるようで