もう一度会ってはくれませんか 歌詞 見田村千晴 ふりがな付

私わたしがここにいるのには一体いったいいくつの理由りゆうがあって
あなたがここにいないのにはいくつの正ただしさがありますか
闘たたかわせたら負まけてしまうことなんて重々じゅうじゅう分わかっているんだけど
それでも暖あたたかくなってきたし 私わたしも少すこし綺麗きれいになったし
もう一度いちど会あってはくれませんか

甘あまやかされて育そだった私わたしはどこまでも楽観的らっかんてきにできていて
悩なやみやすいあなたのことを 正直しょうじき分わかりきれないでいます
致命的ちめいてきなミスも七なな十五日じゅうごにちで消きえるんじゃないかって そんなわけはないんだけど
それでも優やさしくなりたいんです もう少すこし強つよくなりたいんです
もう一度いちど会あってはくれませんか

寝ねそべった夕暮ゆうぐれを
切きり裂さいて バスはゆく
行いき先さきはどこでもいい
あなたがもういないこと
お願ねがい 今いまだけ
忘わすれさせてよ

想像力そうぞうりょくの欠如けつじょ 要ようするに子供こどもだったんでしょう
私わたしの知しっているあなたはあなたのうちのほんの一部いちぶでしかなく
"知しらない"ということに対峙たいじする毎日まいにちは どんどんと色いろをなくしていくんだけど
それでも写真しゃしんの中なかあなたは 優やさしい緑色みどりいろのシャツを着きて
今日きょうも笑わらいかけてくれますね

最後さいごに会あった日ひは 嫌味いやみなくらいに晴はれていて
あなたとの会話かいわを私わたし 一語いちご一句いっく違ちがわず覚おぼえています
自分じぶんでも気持きもちが悪わるいと思おもうけれど 本当ほんとうのことなんです
それでもいつか色褪いろあせていくんでしょうか そんな自分じぶんなら殺ころしてしまいたいんです
そうしたらあなたに会あえますか

散ちりばめた街灯がいとうを
飲のみ込こんで バスはゆく
ありふれた春はるが来きて
私わたしだけ歳としをとる
あなたの「おめでとう」
二度にどと聞きけずに

大切たいせつなものはそれを失うしなってから気付きづくという
だけど私わたしにはずっと大切たいせつだった
全すべてに意味いみがあるとは思おもわない 運命うんめいが正ただしいとも思おもわない
バスが揺ゆれる こぼれた涙なみだはあなたのぬくもり

寝ねそべった夕暮ゆうぐれを
切きり裂さいて バスはゆく
行いき先さきはどこでもいい
あなたがもういないこと
今いまだけ 今いまだけ
忘わすれさせてよ

私わたしがここにいるのには一体いったいいくつの理由りゆうがあって
あなたがここにいないのにはいくつの正ただしさがありますか

もう一度いちど会あってはくれませんか