心悸ときめき 其それは 時空じくうも 歪ゆがめる程ほど
手前勝手てまえがってな 心こころ思うらもい
然しかれども 只ただ 此この身みは 老おい 曝さらぼう
淡あわい 寂寞じゃくまくの 欠片かけら
離はなれてより はや幾年いくとせ 忘わする程ほど なれば
変かわり果はてた 此この 容姿すがたを 御目おめに
晒さらせようか
(老嬢ろうじょう) 砂すな混まじりの 宵よい 瞼まぶたを 閉とじて
(老ろう憊ろうはい) 泥塗どろまみれの 恋こい さも あらねば
其その 瞳ひとみに 羞はじらいの 砂すなを
瞬またたく うちに 過すぎたる 時間じかんを忌いむ
軽かるい 六ろく垢ろっくな 心根こころね
然さりとて 最早もはや 笑わらえるはずもない
深ふかい 悲かなしみの 欠片かけら
如何いかにしても 繕つくろいたい 叶かなわねば 然さらば
見みる影かげ無ない 枯かれた 顔かおで 御目おめを 汚よごせようか
(老嬢ろうじょう) 砂すな混まじりの 宵よい 瞼まぶたを 閉とじて
(老ろう憊ろうはい) 泥塗どろまみれの 恋こい さも あらねば
其その 瞳ひとみに 羞はじらいの 砂すなを
離はなれてより はや幾年いくとせ 忘わすれる程ほど なれば
変かわり果はてた 此この 容姿すがたを
強しいて 視みると 言いうか
(老嬢ろうじょう) 砂すな混まじりの 宵よい 瞼まぶたを 閉とじて
(老ろう憊ろうはい) 泥塗どろまみれの 恋こい でも 視みようとして
(老嬢ろうじょう) 袖そでを噛かむ 迷まよい 逢あいたい 然されど
(老ろう憊ろうはい) 待まち過すぎた 報むくい 遅おそすぎたと
目眩めくら撃うちに 苛立いらだちの 砂すなを
だから 早はやく 逢あいに来きて
心悸tokimeki 其soれはreha 時空jikuuもmo 歪yugaめるmeru程hodo
手前勝手temaegatteなna 心kokoro思uramoいi
然shikaれどもredomo 只tada 此koのno身miはha 老oいi 曝saらぼうrabou
淡awaいi 寂寞jakumakuのno 欠片kakera
離hanaれてよりreteyori はやhaya幾年ikutose 忘wasuるru程hodo なればnareba
変kaわりwari果haてたteta 此koのno 容姿sugataをwo 御目omeにni
晒saraせようかseyouka
(老嬢roujou) 砂suna混maじりのjirino 宵yoi 瞼mabutaをwo 閉toじてjite
(老rou憊rouhai) 泥塗doromamiれのreno 恋koi さもsamo あらねばaraneba
其soのno 瞳hitomiにni 羞hajiraいのino 砂sunaをwo
瞬matataくku うちにuchini 過suぎたるgitaru 時間jikanをwo忌iむmu
軽karuいi 六roku垢rokkuなna 心根kokorone
然saりとてritote 最早mohaya 笑waraえるはずもないeruhazumonai
深fukaいi 悲kanaしみのshimino 欠片kakera
如何ikaにしてもnishitemo 繕tsukuroいたいitai 叶kanaわねばwaneba 然saらばraba
見miるru影kage無naいi 枯kaれたreta 顔kaoでde 御目omeをwo 汚yogoせようかseyouka
(老嬢roujou) 砂suna混maじりのjirino 宵yoi 瞼mabutaをwo 閉toじてjite
(老rou憊rouhai) 泥塗doromamiれのreno 恋koi さもsamo あらねばaraneba
其soのno 瞳hitomiにni 羞hajiraいのino 砂sunaをwo
離hanaれてよりreteyori はやhaya幾年ikutose 忘wasureるru程hodo なればnareba
変kaわりwari果haてたteta 此koのno 容姿sugataをwo
強shiいてite 視miるとruto 言iうかuka
(老嬢roujou) 砂suna混maじりのjirino 宵yoi 瞼mabutaをwo 閉toじてjite
(老rou憊rouhai) 泥塗doromamiれのreno 恋koi でもdemo 視miようとしてyoutoshite
(老嬢roujou) 袖sodeをwo噛kaむmu 迷mayoいi 逢aいたいitai 然saれどredo
(老rou憊rouhai) 待maちchi過suぎたgita 報mukuいi 遅osoすぎたとsugitato
目眩mekura撃uちにchini 苛立iradaちのchino 砂sunaをwo
だからdakara 早hayaくku 逢aいにini来kiてte