「よっしゃ、宴うたげを始はじめようぜ!」
「皆みなの衆しゅう、存分ぞんぶんに楽たのしもうぞ」
「準備じゅんびはできている、これでいいだろう」
「子こらよ、近ちこうよれ
どれ、この父ちちに余興よきょうを見みせてみよ」
「余興よきょう…!?い、いや俺おれは…その」
「大丈夫だいじょうぶだって! 盛もり上あげてやろうぜ!」
「俺おれは…結構けっこうだ」「そんなこと言いわずに!」
「巻まき込こむな」「ほら、やるぞ! 山姥やまうば切ぎり!」
「参まいる! らららら」
「なかなかやりおる」
「行いってくる、遠とおくへ」
「待まてって! 次つぎは本気ほんき出だしていくぜ!」
「やはり写うつしの俺おれには…」
「ふむ、仕方しかたない 手本てほんを見みせてやろう」
舞まい踊おどる花はなびら 楽たのしきゆめは
たとえ 過すぎ去さろうとも
飽あくことなくまた 生うまれ出でづる日ひのよう
あなうつくしや
「どうだ、歌うたや舞まいも悪わるくなかろう」
「いや、やはり写うつしの俺おれなんかに…」
「平気へいき平気へいき! 次つぎもその調子ちょうしで頼たのむぜ! 」「え…」
「ところで、酒さけはまだあったか」
「せっかく乗のってきたところなのによー」
「休養きゅうようも大切たいせつなことよ」
「た、助たすかった…ほら、酒さけならここにあるぞ」
「腹はらも少すこし減へってきたな」「我わがままな奴やつだ」
「あれが良よい、畑はたに生はえておる、外はずれるとぴりりと辛つらい…」
「獅子唐ししとうじゃねえよ! 」「んっふふ…」
「なるほど、参考さんこうになる」「おい!」
「今いまのは"振ふり"だろう?」「そうかもしれねえけど!」
「愉快ゆかい、愉快ゆかい さて、この父ちちも負まけてはおれんな」
重かさなる声こえから 興きょうあることと
混まざり 戯たわむれるたび
待まち望のぞむ時ときが 積つもり積つもる日ひとなる
いとをかしけれ
「いやあ、終おわっちまうとなると少すこし寂さびしい気きがするな」
「写うつしの俺おれが、宴うたげなど…」
「面白おもしろき時ときや嬉うれしき時ときには終おわりがあるもの、新あたらしく作つくればよい
千年せんねん経たっても、それは変かわらぬ」
舞まい踊おどる花はなびら 楽たのしきゆめは
たとえ 過すぎ去さろうとも
飽あくことなくまた 生うまれ出でづる日ひのよう
あなうつくしや
「よっしゃyossya、宴utageをwo始hajiめようぜmeyouze!」
「皆minaのno衆syuu、存分zonbunにni楽tanoしもうぞshimouzo」
「準備junbiはできているhadekiteiru、これでいいだろうkoredeiidarou」
「子koらよrayo、近chikoうよれuyore
どれdore、このkono父chichiにni余興yokyouをwo見miせてみよsetemiyo」
「余興yokyou…!?いi、いやiya俺oreはha…そのsono」
「大丈夫daijoubuだってdatte! 盛moりri上aげてやろうぜgeteyarouze!」
「俺oreはha…結構kekkouだda」「そんなことsonnakoto言iわずにwazuni!」
「巻maきki込koむなmuna」「ほらhora、やるぞyaruzo! 山姥yamauba切giri!」
「参maiるru! ららららrararara」
「なかなかやりおるnakanakayarioru」
「行iってくるttekuru、遠tooくへkuhe」
「待maてってtette! 次tsugiはha本気honki出daしていくぜshiteikuze!」
「やはりyahari写utsuしのshino俺oreにはniha…」
「ふむfumu、仕方shikataないnai 手本tehonをwo見miせてやろうseteyarou」
舞maいi踊odoるru花hanaびらbira 楽tanoしきゆめはshikiyumeha
たとえtatoe 過suぎgi去saろうともroutomo
飽aくことなくまたkukotonakumata 生uまれmare出deづるduru日hiのようnoyou
あなうつくしやanautsukushiya
「どうだdouda、歌utaやya舞maいもimo悪waruくなかろうkunakarou」
「いやiya、やはりyahari写utsuしのshino俺oreなんかにnankani…」
「平気heiki平気heiki! 次tsugiもそのmosono調子choushiでde頼tanoむぜmuze! 」「えe…」
「ところでtokorode、酒sakeはまだあったかhamadaattaka」
「せっかくsekkaku乗noってきたところなのによttekitatokoronanoniyoー」
「休養kyuuyouもmo大切taisetsuなことよnakotoyo」
「たta、助tasuかったkatta…ほらhora、酒sakeならここにあるぞnarakokoniaruzo」
「腹haraもmo少sukoしshi減heってきたなttekitana」「我waがままなgamamana奴yatsuだda」
「あれがarega良yoいi、畑hataにni生haえておるeteoru、外hazuれるとぴりりとrerutopiririto辛tsuraいi…」
「獅子唐shishitouじゃねえよjaneeyo! 」「んっふふnffufu…」
「なるほどnaruhodo、参考sankouになるninaru」「おいoi!」
「今imaのはnoha"振fuりri"だろうdarou?」「そうかもしれねえけどsoukamoshireneekedo!」
「愉快yukai、愉快yukai さてsate、このkono父chichiもmo負maけてはおれんなketehaorenna」
重kasaなるnaru声koeからkara 興kyouあることとarukototo
混maざりzari 戯tawamuれるたびrerutabi
待maちchi望nozoむmu時tokiがga 積tsuもりmori積tsuもるmoru日hiとなるtonaru
いとをかしけれitowokashikere
「いやあiyaa、終oわっちまうとなるとwatchimautonaruto少sukoしshi寂sabiしいshii気kiがするなgasuruna」
「写utsuしのshino俺oreがga、宴utageなどnado…」
「面白omoshiroきki時tokiやya嬉ureしきshiki時tokiにはniha終oわりがあるものwarigaarumono、新ataraしくshiku作tsukuればよいrebayoi
千年sennen経taってもttemo、それはsoreha変kaわらぬwaranu」
舞maいi踊odoるru花hanaびらbira 楽tanoしきゆめはshikiyumeha
たとえtatoe 過suぎgi去saろうともroutomo
飽aくことなくまたkukotonakumata 生uまれmare出deづるduru日hiのようnoyou
あなうつくしやanautsukushiya