冬の舞 歌詞 五木ひろし ふりがな付

雪ゆきが降ふる
からだ凍こごえたままで
消きえそうな胸むねの炎ほのおを抱だきしめて
立たちつくす女おんなの姿すがた
白鷺しらさぎに似にて 悲かなしい冬ふゆの舞まい

あなたにそれが見みえますか
いちずな胸むねの激はげしさが
吹雪ふぶきの彼方かなたで揺ゆれるのが

雪ゆきが舞まえば 鳥とりになり
風かぜが吹ふけば 花はなになり
川かわが凍こおれば駈かけ渡わたり
あなた恋こいしと思おもうのが……

雪ゆきが降ふる
やはりあなたは遠とおい
かじかんだ指ゆびを吐息といきであたためて
蒼あおざめた肌はだの女おんなのいのち
風花かざばなに似にて はかない冬ふゆの舞まい

あなたにそれが見みえますか
やがては紅あかく色いろづいて
真白まっしろな景色けしきに踊おどるのが

雪ゆきが舞まえば 鳥とりになり
風かぜが吹ふけば 花はなになり
川かわが凍こおれば駈かけ渡わたり
あなた恋こいしと思おもうのが……